第84話 蛇は堕ちる ページ37
視点なし
戦いが始まった
相手の兵士は少な目、味方の優位だが
淡々と敵を斧で叩くユウキの頬を銃弾が掠める
それが相手の遠距離部隊によるものであることを察し
ﾕｳｷ「ショッピ君、遠距離の敵を」
戦場ということあって常にONになっている通信機にそう言うユウキの声に
ショッピは狙撃銃を構え直してニヤッと笑う
ｼｮｯﾋﾟ「Posso ricevere una ricompensa?Principessa」
(訳:ご褒美頂けますか？お姫様)
ﾕｳｷ「んー、Dipende dal risultato, Principe」
(訳:結果次第ですよ、王子様)
ｼｮｯﾋﾟ「覚悟しといて下さいね」
ﾕｳｷ「何でもあげるとは言ってないからね...」
ﾄﾝﾄﾝ(つーかお姫様でええんかぁい)
イタリア語によるそんな会話がされる中
ゾムが前の前に
敵の中に突っ込んでいく
鬱「あ"、やべ！？」
寒い季節にお似合いなスノウゴーレムを大量に出現させて
半場無双状態だった鬱がそれをみて焦る
鬱「ｯゾムさん！一人で突っ込んだらアカンて！？」
しかし既にゾムに静止の声など届いていない
相手の攻撃を避け、その敵の腕に噛みつき引きちぎって笑う
脅威という言葉を具現化したかの様な強さで
次々にその楽しそうに弧を描いた口で、敵を喰っていく
だが次第にその殺意は味方の兵士にまで向き始める
鬱「クッソ、止まれやゾムさ...ぇ？」
流石にヤバいと鬱がゾムに魔法の矛先を向けた時だった
鬱の横を敵味方の兵を避けてユウキが駆け
次にゾムが喰おうとしていた敵を斧で斬る
ｿﾞﾑ「ア"！？ッ！」
まるで獲物を盗られた野性動物
その脅威的な殺意を全面、ユウキに向ける
しかし、ゾムから目線は外さないようにしているものの
ユウキはいつもの優しい顔で微笑んで
足元に斧を刺して置き、武器を手放す
本能的にと言ったらいいのか、ゾムはそんな目の前の無抵抗になった餌の首に噛みついた
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ『ユウキッ！』
無線からグルッペンの叫びが轟く...
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夜月ルナ(プロフ) - 海玲 ミレイさん» ミレイさんコメントありがとうござます！フェアリーテイルは漫画を全巻読んでいまして、それこそ魔法の参考にさせて頂いていたりしています。 (2021年1月2日 21時) (
レス) id: 012def0b6c (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - 初コメです！ もしかしてフェアリーテイル知っているのですか？ (2021年1月2日 7時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
夜月ルナ(プロフ) - バリバヒさん、ありがとうございます！頑張って書いていきます！ (2019年12月6日 18時) (レス) id: 7d5c3fd4fb (このIDを非表示/違反報告)
バリバヒ - 続き期待してます、すごい壮大で美しい物語ですね (2019年12月6日 16時) (レス) id: dc5f1fb27a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2019年12月1日 9時
