異種族の国の中枢神経【実況者】 二

第59話　ギャップ萌え(?) ページ12

本棚と気味の悪い鉢に入った植物が並ぶ棚が目立つ

どうせ全部毒でもあるんやろーな

鬱「触ったらダメやで？ゾムさん」

誰が触るか、こんな気味悪い植物なんか...


ﾕｳｷ「いたいた、お久しぶりです男爵」

大きな鳥の魔物の檻を開けながらユウキが言う

ｿﾞﾑ「なんやのその鳥？」

旨そう...とか思ってないから、うん

ﾕｳｷ「連れて帰っていいですか？友達なんです」

鬱「ええよ、その鳥ってリンク魔法でスピーカーみたいな役割できるやつやろ？大歓迎」

ｿﾞﾑ「用事はそれだけやの？なら帰ろうや」

ﾕｳｷ「まだあります、男爵、お願いね」

鳥がそっと目を伏せて、消える

瞬間移動的な魔法か、すげぇな鳥


ユウキが奥の方のｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰ画面の並ぶ机のマイクの前に立つ

王専用の指令室の役割もあるんか、ロボロの部屋にあるｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰみたいなのがいっぱいある


と、ユウキが深呼吸をして

気迫のある低めの声で叫ぶ


ﾕｳｷ『双方、兵に告ぐ！この戦争は両国の王の話し合いにより解決された！この戦争にもう意味はない！即刻！負傷者の手当てを優先し、撤退せよ！』


キャラの豹変っぷりに

俺と大先生どっちも目を見開いて唖然とする

必死な所が可愛いのだがやってることは格好いいとか


鬱「すっきやなぁ....」

ｿﾞﾑ「ホンマに、それな...」


大先生の無線に兵からの通信が入りまくった事と

どうやらここまで声がうっすら聞こえていたらしい

魔法陣の前で幹部全員が悶えていた事は言うまでもない




　
　

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