胡蝶家長女

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なるべくカナヲの視力が奪われないよう強力な呼吸を使った。




童「君達には、俺を倒すことはできないよ」




そんな事わかってる


でも、諦めちゃ駄目


諦めなければ倒せるかもしれない







童磨が私達に向かって血気術を向けてきたがそれをよけて一気に近づいた





『次生まれてくるときは、鬼なんかになりませんように』




そう童磨に聞こえるように言った




すると童磨は目から一筋の涙を流し、攻撃する手が少し止まったように見えた




その隙を狙って頸を斬った




ゴトンと、頸の落ちる音がした




童「あれ、俺。こんなに弱かったっけ…」




『いいえ、けっして弱くはなかった。』



童「君は、どうして鬼に同情するの…?」




灰になりながらも私に質問をしてくる童磨。




『鬼だって元は人間だったのだから。鬼は哀しい生き物なのよ』




童「…そっかぁ。君は良い子だねぇ､､､」



私が良い子なわけないじゃない


そう思いながら童磨を見ると安心したように目を閉じていた




そして、童磨は完全に消えた




『次は幸せになってね』



そう声をかけた


『カナヲ!大丈夫?目は見える?』




ｶﾅｦ「問題はありません…」



ｼﾉﾌﾞ「姉さん!!」


怪我を負ったしのぶがこちらに駆け寄ってくる



『無理しないで…』



ｼﾉﾌﾞ「無理してるのは姉さんの方よ!!心配したんだから……」




そういって抱きついてくるしのぶ



『心配してくれてありがとう』

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