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にこやかに笑いながら降りてきたガハラは私の顔を見て溜息を吐く。
「捕まえるように言った手前なんですが、矢張り失敗でしたかね...」
「えー?とても良い手際だったけれど」
「態と捕まったんでしょう。情報でも抜き取りに来ましたか」
「それは君の専門だろう?」
「残念ながら太宰君には敵いませんよ。私の異能は万能ではないですから」
軽く肩を竦めて、笑う。ポートマフィアの上層部は異能力に頼るばかりでは勤まらない。異能を使わずとも彼女は既に私の計画の何割かを理解しているだろう。
「私を殺したら解決するかもしれないよ?どうせ処刑待ちだし」
「それでどうにかなるなら、とっくに殺ってますよ」
「おや、それは恐いね」
「全く、そこも考慮して君は行動しているんでしょう...では、また」
軽く礼をしてコートを翻し地下をあとにする。『また』があることくらいお見通しって訳か。中也が来るまであと少しばかり。退屈が紛れて気分が良い。
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海柘榴 - うぬん......キッス (2019年5月10日 21時) (レス) id: f0a2653d1b (このIDを非表示/違反報告)
:⊃ - 更新されとるぅ…//// (2018年12月15日 8時) (レス) id: 38b1e7cbab (このIDを非表示/違反報告)
蝶々(プロフ) - モナカさん» ガハラちゃんクールにかけててよかったです(笑)応援ありがとうございます更新頑張りますー! (2018年10月1日 7時) (レス) id: e315375680 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々(プロフ) - 乱歩君大好き人間さん» ありがとうございます!私もガハラちゃん大好きなので嬉しいです! (2018年10月1日 7時) (レス) id: e315375680 (このIDを非表示/違反報告)
モナカ - ガハラさんのクール感すっごいすきです!やっぱもうちょいポートマフィアにいて欲しいけど…更新頑張ってください! (2018年10月1日 0時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶々 | 作成日時:2018年9月16日 0時