山田家に居候したと思ったら周りにありえんほど好かれてる【ヒプマイ】

51.知る権利 ページ5

Aside


オネ「実はね、Aちゃんがこの世界に来る時アナタは死んでいるの」



A『し、死んでる？どういう事？』



オネ「あの日はAちゃんの命日だったの。心臓が止まって急に亡くなる人が居るでしょ？Aちゃんは本当にいい子だからもっと長生きしてもらいたかったのにね…」


想像以上にショッキングな事を教えられたからか頭が真っ白になって何も考えられない。



オネ「せめて願いを叶えてあげたくてこの世界にAちゃんを飛ばしたの。生まれ変わり続けたらいずれアナタも彼らと巡り会う。少しだけ出会うのが早くなっただけよ」



A『そうなんだ！確かにあの時心臓がぎゅってなったんだよ！私、死んじゃったのか…。我ながらしぶといと思ってたけどなー』


はっ と乾いた笑いが口から漏れる。みんな元気なのかな？



オネ「無理しなくていいのよ。でもアナタが笑ってないとアナタの家族も友達もずっと泣いたままよ？」



A『うわあぁん！もう訳わかんないよおおお！』


産まれたばかりの赤ちゃんみたいに大泣きする私をそっと抱きしめてくれる。高そうな服汚しちゃったよ。家族も友達も元気らしい。良かった！



オネ「それとね、もう1つ知って欲しい事があるの」



A『まさか、直接脳内に！？』


懐かしい感じがしてみんなの過去の事が映画みたいに脳内に流れてくる。



オネ「彼ら全員に会ったら知ってもらおうと思ってたの。アナタには彼らの事を知る権利がある。そしてどんな真実も受け止めて彼らを愛してあげてほしいのよ」


ポンポンと子どもをあやすように背中を叩いて心地良い優しい声で話してくれる。



A『何があっても嫌いになんかなれないよ！ずっと大好きだよ！』



オネ「いい子ねぇ！いい子のAちゃんにはずっと欲しがってた車をプレゼントしちゃうわ！」


そう言って免許証と車のキーを2つ渡してくれた。



A『何でも分かっちゃうんだね！でもどうして2つも？』


少人数と多人数の時に使い分けたら便利じゃない！ とドヤ顔をされる。ドヤ顔も美しい…。それから少し話をしてオネイロスさんは帰った。いや、消えたね！？私、とてつもなく心配な人がいっぱい居るんだけど…。









☆☆☆作者から☆☆☆
評価、コメントありがとうございます！
東雲ちゃんは強い子です！頑張れ！作者、車好きなのでたまに発作が出ますがスルーしてください…。

52.思い立ったら即行動→←50.唐突に美しいオネエさんが来た

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