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監督生さんはいまだ動こうとしない。
いい加減イライラしてきた。
『監督生さん。2人の看病を任せてもいいですか』
ユウ「えっ、」
『今手が空いてるのは監督生さんしかいないんです・・・・。寮生は皆片付けにかられているので。お願いしてもいいですか?』
ユウ「えっと、あの、」
『はい。どうかしましたか』
僕が一歩近づき、コテン、と首を傾げて上目遣いをすると、監督生さんの心臓あたりからなってはいけないような音がなった。
ユウ「あ、ぁ、ぁ、やっぱり、なんでも、ないですっっっっ・・・・!!エースっデュース!行こっ!」
エース「ちょっ、監督生!?」
デュース「あっ、待ってくれ2人とも!!」
僕は3人の後ろ姿を見届けると、クルリと背を向け片付けに戻った。
多分、あの様子だと、監督生さんは僕に惚れてる。
近頃告白でもしてくるつもりなのだろう。
でも、僕はぜっっったいにそれを阻止しなければならない。
だって相手はNRC紅一点のあの監督生さんだ。
僕の容姿があるとはいえ、反感を買うに決まっている。
とくに監督生さんガチ勢のあのトリプルオクタが怖い。
躊躇なく僕の骨を埋めるだろう。
でも、断ったって反感を買う。
紅一点から告白された時点でもうアウト。
僕の学園生活は終わるも同然。
だから、告白を阻止しなくてはならないのだ。
人の好意を踏みにじるなと言われるだろうか。
『(その好意が迷惑なんだよッッッ!!!)』
まあ、要するに、そんなことは知ったこっちゃないのだ。
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3年生「側近のヤツ、同じとこばっか拭いてるぞ・・・・」
3年生「あそこのテーブルだけ鏡みたいに反射していやがる・・・・」
3年生「大丈夫か・・・・?やっぱ疲れてんのか?」
3年生「まあ、あの寮長の側近だからな〜・・・・」
3年生「1日中気を張ってなくちゃいけないんだ。そりゃあ疲れるよなぁ・・・・」
1、2年生「(先輩が保護者の目をしている・・・・)」
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天 - 続きが気になりすぎるお話でした!更新は気長に待ってます!体調に気をつけてください!! (3月23日 18時) (レス) id: 6b21f4260f (このIDを非表示/違反報告)
ぬ - フォオオおおおおお!マジで大好きです!更新頑張ってください!あ、でも無理とかはしないでください! (10月5日 19時) (レス) @page12 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
蝶(プロフ) - 更新楽しみにしています。頑張ってください! (9月16日 20時) (レス) @page6 id: 935ac182c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天照大神 | 作成日時:2023年9月10日 21時