Snow Manの藍色 Ⅱ (ページ26)

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意識ページ26

蓮「Aに関しては、過去のことも近づく男も皆気にしてる

今までが本気じゃなかったとは言わないけど」

顔の熱さも、心臓の動きも制御できなくなるから、

涼しい顔してそういうこと平気で言うのやめてって…

蓮「完全に誰だか分かっちゃったし、付き合ってるなら話は別だし」

こんな簡単に大吾くんだと知られるなんて、私爪が甘すぎるな

よく付き合ってる時周りに知られなかったな、と自分でも思う

「付き合ってないよ」

蓮「よかった」

ほっとしたように笑うめめを見ていると、チクリと胸が痛む

付き合ってはなくても、告白はされているわけで…

大吾くんのことは言った方がいいんだろうか

翔太くんには頑なに言わなかったことでも、

めめはまた状況が違うしなぁ

「…あの、私の口から言うのは良くないかもしれないんだけど、」

蓮「ん？」

「実は、めめよりちょっと前に告白されたの」

蓮「へぇ…やるね」

やるね、って片方だけ口角を上げるめめに不覚にもドキッとした

蓮「それしょっぴーは知ってる？」

「んぇ？しょっぴー？」

蓮「あ、しょっぴーまだAに言ってないんだ」

「何を？」

蓮「や、こっちの話」

何その意味深な感じ、気になる

けど私も私で翔太くんに言ってないことがあるし

無理に聞き出すことはしないけど…

蓮「まぁなんかすんなり俺の告白受け入れたなって思ったわ」

「あー…うん、雰囲気が掴めたというか」

蓮「お子ちゃまが成長してんじゃん」

「うるさいなぁ、悪かったですねお子ちゃまで」

メンバーの恋バナなんて聞いたこともないから知らないけど、

どうせめめより経験無いですよーだ

とか言ったらまた子供扱いされそうだから絶対言わないけどさ

めめにはもっと大人な女性が似合うよね、きっと

私は背も高くないし、性格も子供っぽい所あるし

って考えたら、今の状況って不思議

とか何とか考えていると、突然視界いっぱいにめめの顔が

「わっ…近い近い、何？」

蓮「余計なこと考えなくていいから」

「え？」

蓮「俺はAが好き」

「な、…っ」

蓮「その事実だけ考えて」

考えてること全部読まれてるの…？

でも、そうだね

めめの気持ちを否定するようなことを考える、それってすごく失礼なことだよね

蓮「分かった？」

ふわ、と私の頭に置かれた手の大きさに

やっぱり男の人だなぁ、なんて

前まではこんなこと思わなかったのに

男の人として意識し始めた、ってことなのかな