【銀魂】吉原ラメント―背徳の恋― *二幕

【三十五】冷たい部屋* ページ5

―――




あ「…わっちを甘く見ないでほしいですなぁ…
　 わっちは吉原一の遊女、"紫蝶"でありんすよ…?」




わたしがそう告げると、


総くんは顔を伏せてから


もう一度、笑い始めた。




総「…冗談ですぜ、冗談ッ…
　 第一、俺には…Aさんを抱く資格なんてない。」




総くんは


悲しそうにそれだけ言うと、


部屋を出て行こうとした。




あ「…総くん…ッ」


総「……土方さん、あんたのことここから連れ出すために、毎日、頑張っていやした。
　 あんたなら、土方さんを助けられると思ってここに来た。
　 だが、あんたはそんなに成長しちまった。否、成長しすぎた。
　 ここから抜け出すことなんざ、不可能。」




あまりにも残酷な言葉に


胸がｽﾞｷﾝｽﾞｷﾝと痛んだ。




総「…運命って……厳しいもんだな」




それだけ言うと、


総くんは部屋から出て行った。




あ「…ぅッ……ぇぐッ……
　 十四郎ッ……!!」




一人、


取り残された部屋の空気は


何故だか、冷たくて


わたしの心に刺さるような冷たさで




そんな中、


わたしは


ただ、一人で


泣くことしかできなかった…―――。




―ことりんごです(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ―

更新、遅れてしまって申し訳ない…。
最近、非常に忙しくて…。

これからはもう少し、
頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします!!(*´∇｀*)

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