【銀魂】吉原ラメント―背徳の恋― *二幕

【四十七】奪う* ページ17

―高杉side




俺は久しぶりに遊郭へとやってきた。


もちろん、Aに逢うため。


だが、そこにAの姿はなかった。


Aは紅屋とともに消えていた。




高「…おっおぃ…
　 紅屋はどうした…?」


男「紅屋かぃ?…それが、紫蝶太夫が身請けされてねェ…
　 それで紅屋も色々あったみてェで…
　 見世をしめたんだ」


その言葉に


絶句した。




高「………誰、なんだ…」


男「…ん?」


高「…紫蝶を身請けしたやつは……」




誰なんだ、一体…!!


くそっ……


なんで、こんなに悔しいんだ……


なんで、こんなに…


胸が苦しいんだよっ…!!




男「んー、なんつったっけなー……
　 噂だからよくは知らねェんだが、
　 確か……"神威"とかいう男だったよーな……」


高「…そーかァ………ありがとよォ……」




神威…。


てめェかァ、Aを身請けしたのは…。


ｸｸｸｯ……。


よくやった、神威…。




ｸｸｯ……ｸｸｸｯ……


てめぇにAは渡さねェ…。




絶対にてめェから、奪い取ってやるよ…。




高「…ｸｸｯ……」




・

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