【銀魂】吉原ラメント―背徳の恋― *二幕

【四十三】恋人繋ぎ* ページ13

―数時間後:病院にて




あ「…ん…
　 わたし、寝ちゃって……
　 あれ、手が……」




わたしはそっと


ただ、普通に


十四郎の手を握っただけだったのに


十四郎の大きな手と


わたしの手が


恋人繋ぎの様に絡み合っていた。




あ「…ぇ…」




少し不思議に思って


十四郎の方を見ると、


十四郎は涙を流していた。




土「…」


あ「…十四郎、どうしたの…?
　 泣かないでっ……ぅ……泣かないでよっ……
　 わたしはここにいるよ……」




そういうと、わたしは


十四郎の手を


もっと、強く握った。




あ「…大丈夫……
　 わたしは……ここにいるから……っ…
　 ……十四郎……!?」




すると、


十四郎の指が


ﾋﾟｸｯと反応した。




あ「…十四郎っ……十四郎っ……」


土「……はっ……A……?」




十四郎は


ゆっくりと瞳を開け、


そして、




「……A、あいして……る……」




そう告げると、


また、眠りについた。

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