セイラに会いたい ページ47
「あれ?」
「ここは…」
駅前の広場から、さっきまで捕まっていた子供達が帰っていく
アキノリ「みんな戻ってこられたみたいだな」
ケースケ「良かったぁ…」
トウマ「そうなるとあとは…」
私達は後ろを向き、人吊りモミの木(?)を見る
?「ごめんなさい…」
開口一番、妖怪は謝罪の言葉を口にした
ナツメ「ねぇ、貴方、名前は?」
?「僕は “モミー”
あの子がそう名付けてくれたんだ」
『あの子…?』
モミー「妖怪になる前、僕は、山奥に生えてるモミの木だったんだ
周りに仲間はいなくて、ずっとひとりぼっちで寂しかった…
でも、あの子が僕を見つけてくれた
その子の名前は “セイラ”
山の麓に住んでるみたいだったけど、僕をみかけてからは、いつも会いにきてくれるようになったんだ
ただのモミの木だった僕に、 “モミー” って名前まで付けてくれて…」
モミーとセイラさんは、毎年クリスマスを一緒に過ごしていた
セイラさんが作った歌を聞きながら、歌いながら
セイラさんがさくら元町に引っ越すまでは
セイラさんは、モミーに金色のハートのチャームを括りつけ、いつかまた会ってクリスマスをお祝いしようと約束した
モミー「僕はずっと待ってたんだ。セイラがきてくれるのを…
でも、いつまで待ってもセイラはこなかった…
“もう一度セイラに会いたい”
そう思っていたら、僕は妖怪の姿になって…
セイラが引っ越したさくら元町に来て、セイラが作った歌を歌っていたんだ。僕に気づいてほしくて…」
アキノリ「それが、どうしてあんなことを?」
モミー「最初はただ、セイラに会いたいって気持ちしか無かったのに
いつの間にか、クリスマスを楽しんでる他の人達を妬むようになって言って…」
ナツメ「これってやっぱり…」
トウマ「うん。モミーの心の闇に、空亡ウイルスが取りついたんだ」
モミー「本当にごめんなさい
僕、もう山に帰るよ
セイラのことも諦める…」
そう言ったモミーの目には、涙が滲んでいた
アキノリ「諦めることないぜ」
40人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kotorin♪(プロフ) - コメントでの報告ですみません。私の都合上、シャドウサイドクリスマスの話は一部とばさせていただきます。ごめんなさい (2019年2月4日 19時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - カレンさん» こちらでも言わせてください。本当にありがとうございました! (2019年2月2日 18時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - kotorin♪さん» お待たせしました!夢主さんのイラストが完成しました!私のイラスト集に載せてあります!リクエストありがとうございました(*^▽^*) (2019年2月2日 17時) (レス) id: 7bb7d3bb10 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - ルインさん» 見に行きたいんですけど、時間がないんですよね…なんとか見に行きたいです! (2018年12月16日 17時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
ルイン(プロフ) - あの、最新作の映画妖怪ウォッチ見に行きますか?私は、見に行きました。 (2018年12月16日 16時) (レス) id: a5db77accc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kotorin♪ | 作成日時:2018年12月5日 16時