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「ロン！あなたってば一体何を…」
「やあ、A」
「ハリー！良かった…それじゃあ家を出てこられたのね？」
助手席に乗ったハリーは嬉しそうに頷いた。それにしても空飛ぶ車とは中々乙なものに乗っている。
「君のところの屋敷しもべ妖精がハリーに言って、それをハリーがボクに言って、それで…」
「お喋りはそこまでにするんだ、ロン___」
運転しているフレッドが私の後ろを指さした。屋敷の誰かが目覚めたらしい。廊下に面した磨りガラスを通して明かりが点っていくのが見えた。
「トランクを積み込むんだ、早く！」
「クロエを頼むわ！」
枕元に丸くなっていたクロエを抱き上げてロンに手渡し、私はトランクルームに荷物を放るようにして積み込んだ。
それから窓の栈に足をかけ、車の後部座席へと手を伸ばす。
「お嬢様？入りますよ……Aお嬢様！」
「あー…少し出かけてくるわね」
使用人の1人が、ランプを片手に目を丸くしてこちらを見上げていた。それに構わずハリーの手を取って車に乗り込んだ。
「大丈夫、少し新学期が早まっただけのようなものよ。じゃあね！」
「旦那様！奥様！大変でございます、お嬢様が！お嬢様が！」
彼女に手を振ると、甲高い悲鳴を上げて弾かれたように部屋を出ていった。
「さあて…出発だ」
エンジンが唸りを上げてどんどんと上空へと飛んでいく。
家が遠くの方になってようやく私はほっと息をついた。
「これからどこにいくの？」
「俺たちの家さ」
「ハリーがピーピーうるさかったんだ。Aも助け出せって」
3人になってぎゅうぎゅう詰めの後部座席で、ジョージがキツそうに縮こまりながら言った。
「そうだA。俺、いいもん持ってるぜ」
これなんだ？とジョージがひらひらさせたのは、私宛の手紙だった。しかもセドリックからの。
「何回君の家にフクロウを送っても戻ってくるからって」
いち早く開けて中を読みたかったが、冷やかすような目線が4つほどうるさかったので諦めた。やっぱり出してくれていたんだ、嬉しい感情が起こると同時に申し訳なさで心がじわりと痛んだ。
「まだしばらくかかるよ、2人とも寝てたら？」
「えぇ、お言葉に甘えさせて貰うわ…」
ロンが自分も欠伸をしながら、私とハリーに言った。何せ時計は深夜を指しているのだ。尋常じゃなく眠い。
窓の方に体を預け、私はゆっくりと瞼を閉じた。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
