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「皆様、ようこそフリント家にいらっしゃいましたわ！本日はわたくしとオーブリーの愛娘、Aの社交界デビューをお祝いする機会をいただき光栄に存じます…」
グラスを手にした客の前で挨拶を済ませると、母は声高らかに新しく仕立てたドレスをひらひらさせながら30分も話し続け、ようやく終わった頃には辟易とした拍手が送られた。
「ローズモンド、早く私の可愛い孫娘を見せてちょうだい！あぁ、A…あなたはなんて美しいのかしら」
母と共にフロアに降りた途端、シュバリエ家の面々に囲まれる。見渡す限り、老若男女問わず胸元や指、耳に眩い宝石が輝いていて、その眩しさと言ったらとんでもない。
「特にそのドレス！よく似合っているね」
「あー…ありがとうございます」
ついこの間ボーバトンを卒業したばかりの従兄弟(名前は何であったか忘れた)は、私のことを痛く気に入っていて彼の母親もすぐに婚約の話をもちかけてくるので、私は特に苦手だった。
「おっと失礼、お話中でしたかな？」
「まぁ、ノット！夫とはもうお話になった？」
「それはもう十二分に。息子を紹介しようと思ってね。セオドールだ…ホグワーツでは同学年だから既に顔見知りかもしれないが」
握手を返しながら、セオドールの顔を見る。見覚えは全く無かった。
「また奥様とお話がしたいわ。今度はぜひ、貴方とセオドールも一緒にいらしてね」
「伝えておくよ。また、近いうちに」
その後も挨拶に訪れる人々は途切れることなく続いた。人の顔を見るだけでも頭痛を覚えそうになっていた時、父が何やら親しげに会話しながらこちらにやってきた。
「ルシウス、娘のAだ」
「これはこれは…お噂はかねがね伺っていますよ、グリフィンドールのお嬢さん。これ、ドラコ。挨拶をしなさい」
「言っただろう、近いうちに会うことになるって」
あれはこのパーティーを知っての発言だったのか。差し出された手に指先だけで返事をすると、ルシウスは訝しむような視線を寄越した。
「昨年はドラコが君に大いに世話になったようだ。今年度も宜しくして頂きたいところですな…もちろん、Mr.ポッター達にも」
少し後ろに控えたマルフォイがにやにやと笑うので、私は渾身の睨みを返してやる。皮肉混じりの台詞を残して、マルフォイ親子は父と一緒に再び雑踏に紛れて行った。
「…何が宜しくよ」
吐き捨てるように言って、苛立ったままグラスを一気にあおった。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
