きみのトリコ！【めめこじ】

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一般の友だちが欲しいって、別に俺やなくてもいいし。




関西弁を教えてもらいたいって、方言指導の人がおるやろし…。




蓮「向井さん面白いし良い人そうだから。あと、この前たまたまあの場所で会って話した仲だし。運命だと思うんだけど」




康「そーや！あの時はそっくりさんとか言うてごめんなさい。本人なら言ってくれたら良かったのに…」




蓮「いや自分からは言わないでしょ(笑)俺もあの時盗撮されたって疑ってごめんなさい」




いやいやと頭を横に振ると目黒蓮も頭を横に振る。




蓮「前に弟と歩いてたら盗撮されて。俺だけならまだいいけど家族は許せなくてさ。だからあん時結構きつい言い方したかも」




康「いや…。全然……」




蓮「で、友だちなってくれる？」




きゅるんとしたタレ目で言われたら反射的にコクンと頷いてしまって。




結局連絡先を交換してしまった。





.





蓮「康二って言うんだ。何歳？」




康「…26です」



蓮「年上かー。なら敬語で…」




康「いやタメ口がいいですっ！」




蓮「………わかった(笑)なら康二もタメ口で、蓮って呼んで」




康「れ、ん…くん」




蓮「ん。じゃ、また連絡する」






.






辰「おーい。康二ー。生きてる？」




翔「死んでるな」




康「ギリ生きてる」




しょっぴーの運転でふっかさんと迎えに来てくれた2人。




車に乗り込んで放心状態の俺に2人は頭を抱えていた。




翔「どーだったんだよ、試写会」




辰「やっぱ生目黒蓮は違う？」




康「……ん。楽しかった。男前やった」




辰「小学生みたいな感想だな」




翔「もっと"やばかった！"意味わからんくらい男前やった！"とか興奮しながら帰って来ると思ってた」




康「……なんか色々ありすぎて疲れたわ」




辰「色々？」





目黒蓮と、この前路地裏で会ったこと。試写会の時にステージに上がって目黒蓮と会話したこと。目黒蓮と友だちになったこと。




1人では流石に抱えきれなくて、2人に全部話してしまって。




しょっぴーは口を開けて唖然としてるし、ふっかさんは『まじかよ…』なんて、また頭を抱えていた。

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