usssの罪と罰 2

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『見ながら待ってていい？』

坂田さんがじっーとこちらを見つめながら、私はハンバーグ生地をこねています。
見られながら料理するなんてほぼ初めてに等しいから変な感じ。坂田さんは一言も話さずただこっちを見つめている。自分でいうのもなんだが、そんなに面白い？？絶対言わないけど。

生地をキャッチボールしながらさっきのことを振り返る。メンタルうっすいガラスみたいだったな←ころころ表情が変わって、いっぱい話したかと思えば無口になって。やっぱりどうすればクリア出来るのかなんて全く分からないや。どーしよ。

「ハンバーグ好きですか？」

違う!!こんなの聞いたって過去につながらないじゃん！！やばい、コミュ症でてるわ。

『好きやよ』

「でも、さっき」

『ウソ、ホントは大好物』

坂田さんはこちらを見てにっこり笑った。
そんなに好きなんだ。頑張ろ。

『久しぶりに人の作ったもの食べるわ』

「久しぶりって……食べなくても生きていけるんですか？お腹空かないんですか？？」

『だって死んでるし……Aちゃんの方がおかしい』

「私は空くけどなぁ……」

『手止まってる』

「おもろw」

めっちゃ和やか。うん、こういう感じの方が百倍楽だ。坂田さんもにこにこだし。嬉しいな。

『あのさ』

『ごめん、キツイこと言ってしもうて。自分から言うのも変やけどあーいう雰囲気苦手やわ。俺もAちゃんとご飯食べたい』

「坂田さん!!」

感激……！
感動して火傷しかけたことはほっといてめちゃめちゃ嬉しい。

『あと、さかたんでええよ』

「え、いいんですか？」

『うん』

「えっと、じゃあ……」

「さかたん、絶対美味しいもの作るから見ててね！」

『やっぱ違和感すごいから敬語はつけてくれる？』

「……はーい(笑)」

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