不思議なご来客 ページ25
『お客さん?どなたですか?』
マリナがそっと耳元で囁いてきた。
「それが……A様のお母様の知り合いの方らしくて、どうしてもA様にお会いしたいと仰っているのですが」
『……お母さんの、』
私はすぐにその人を中に通すように頼んだ。
『お母さんのこと知ってるなんて……』
それからしばらくして、そのヴァンパイアはやってきた。
肩くらいの髪を1つに括り、簡素なドレスを着たており、少しやつれているようだったが、優しそうな方。
私を見るなり、涙を浮かべて私を抱きしめてくれた。
「Aさん……!」
お名前は、ナツキさん。
お母さんとは仲が良かったらしい。……私も仲良く出来るだろうか。
『初めまして、Aです』
「あ、初めまして……!!私はAさんのお母様の、友人の……ナツキです」
少し言葉がよそよそしくなる。
私が元人間で今はこの国の女王なのだから。
それでも、会いにきてくれて嬉しい。
「夜遅くにごめんなさい、でもハロウィンも近いし会えるときに合わなきゃなって思って」
『いえいえ、全然。それで今日はどんなご要件で……』
「そうね!……あなたのお母さんがどうしてこの国から出ていったか。教えようと思って」
『え……?』
「本当はもっと早く伝えに行くべきだったのだけど、忙しくて……ごめんね」
ありがたい。凄くありがたいのだけど、少し聞くのが怖い。
でも私は逃げずに聞くことにした。
お母さんのことを、知りたいから。
ナツキさんは私に向き直って、ゆっくりと話し始めた。
「Aさんのお母さんとは幼い頃から仲良くしてもらってたのよ。」
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このお話の全ての土台は書き切りました!!
後は細かい修正をするのみ〜(やった〜!)
ぜひ最後までお楽しみください♪
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作者名:小鳥 | 作成日時:2023年3月21日 13時