EXILEの紅一点は佐野の姉part8

シスコン ページ27

玲「ん。」


『…いらない。』


玲「お前朝ご飯食ってねぇだろ。」


隼「朝は食わないとダメですよ？」




午前9時 Aスタジオ。


リハーサル前に姉ちゃんが朝ご飯を食べなかった事を思い出し


コンビニでパンを買って渡すが「いらない」の一転張り。


隼にあんな事言われても緩く首を振るばかり。




臣「お疲れ〜……なんかあった？」


玲「お疲れ様です……こいつ、朝ご飯食べなくて。」




困っているとタイミングよく現れたのは三代目の登坂さん。


「この人なら…」と思い相談してみることに。


俺が登坂さんと話してる間も岩さんのパーカーを着てフードを被って座っている。


時々眠いのか目を擦りながらちょこんと座る姿は子供のよう。




臣「……そういえばドレスは？今日、同窓会だろ？」


『…………マネージャー、さん。』


臣「メイクは？」


『楓と萩花。』


臣「………髪は？」




そう言われるとゆっくり登坂さんを指差した。


人任せすぎる………。←あなたに言われたくない




臣「なんで食わねぇの？」




床で体育座りしている姉ちゃんと目線を合わせるかのように登坂さんもしゃがみこんだ。


すると姉ちゃんは小さく吐息を吐き登坂さんと視線を合わせ




『今日の同窓会でいっぱい食べるため。』




と小さく呟き「なーんてね」と小さく舌を出しふにゃっと笑った。


え？何あの笑顔。メンバーさんとかにいつもあれやってんの！？


めちゃくちゃ可愛いんだけど。姉ちゃんだけど今のはキュンときた。


今日あれを狼いっぱいの所に連れてくの？あのドレスで？


えーーーっと………。




隼「……お！玲於！玲於！！！」


玲「なに！？今考えごとしてんだよ！！」


『こ、え、』


玲「……え？」


隼「こーえ！全部出てた！笑」


臣「おもしれぇ。笑笑」




そう言われて一気に熱くなる体。


うわ、ぜってー今、顔赤い。


隼と登坂さんは大笑いしてて、姉ちゃんも困ったように笑った。


この歳になってシスコンとか、ヤベーから。マジで。




玲「…笑うんじゃねぇよ。マジで心配したんだかんな。」


『はいはい、分かったよ。玲於ちゃん。笑』


玲「ガキ扱いすんじゃねぇ。」




立ち上がり俺の髪をクシャッと撫でるとスタジオを出ていった姉ちゃん。


………やっぱ、敵わないや。



ちなみにこの話は隼と登坂さんによって瞬く間にLDHに広がりました。笑

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