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今日も今日とてチップ、ラビット、ピーター、トリックとお宝探し
のんびりといつものように探して「そろそろ帰るか〜」とみんなを探す
そして開かない扉がある裏路地に入るとすごい人だかり
『お前達何やってんだ?』
子供「みんな寝てる!」
『寝てる?誰が?』
町人「チップとラビットとピーター!」
『本当かい?』
人混みを掻き分ければすやすやと眠る3人
確かにここは建物のおかげで日差しが遮断されて涼しい
でもここで寝なくても……
子供「ファンシーは寝ないの?」
『あたし面白そうだから見てるよ…ちょっと失礼!』
3人が寝てる場所から少しだけ高い柵付き段差
柵を片手で持って飛び越えれば歓声が上がる
それでも一向に起きる気配がない
『珍しいな、ピーターが仰向けに寝てるなんて』
町人「そうなの?」
『ピーターはいつもうつ伏せなんだよ』
『みんな寝起きが悪いからさ、あたしが「敵だー!」って言って起こすんだ』
「「「へえー!!」」」
暫く町人と話をしていると感じる気配と独特な足音
今日も迎えにきてくれた……
『トリック?』
トリック「ヨーホー!ヨーホー!お前何やってんだ?」
『バカ男たちを観察してる』
トリック「観察?…おぉ、これはどういう状況なんだ(笑)」
『面白いだろ?』
トリック「随分楽しんでんな(笑)」
『まるで昔のあたしを見ているようだからな』
トリック「………そろそろ帰るぞ。船長が呼んでる」
一瞬だけトリックの笑顔が消えた
彼はあたしの家族全員に会ったことがあるからこの言葉の意味がよく分かっている
他の誰にも言えない過去
バルボッサ海賊団しか知らない私の過去の話
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作者名:ファンシー | 作成日時:2018年12月1日 12時