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「あんなにピリピリした探偵社は初めてね」
外は探偵社とは違い、世界の終わりをまだ知られていない楽園のようなものだった。
え?なんで私が外に居るかって?
会議、追い出されちゃいました。
否、頭が追いつけない程の大人のお話だったので逃亡しました!
そしたら賢治君を捜すグループと合流したので付き添う事になったのです!
「ナオミ、Aちゃん。
矢ッ張り社に戻るンだ」
「嫌よ。
ナオミも搜索を手伝うわ。
こんな時に兄様と離れたくない」
絶対谷崎様には云えないが私も戻りたくない。
だって説教と拳骨と雷と会議が待ってるから。
「危険すぎる!」
「危険は社も同じよ。
建物ごと消されるわ。
ねぇ敦さん、Aさんそうでしょ?」
「え!?
そ……それはまあ」
急に兄妹喧嘩に巻き込まれ戸惑う敦は私に目線を向ける。
助太刀はしないぞ☆
「敦君。
君と違って、妹とAちゃんには異能が無いンだ。
足を引ッ張る」
てか兄妹なんなら血とかかなんかでナオミちゃんにも異能力あるんじゃない?
そういうのまだ判明されてない的な?
「何よ兄様。
ナオミの云う事は何でも聞くと云ったじゃない」
「え、」
「き、昨日の夜のアレはお前が無理矢理……!」
「昨日の夜!?」
私の言葉に我に返った谷崎さんは顔を余った裾で隠しながら謝罪した。
「敦。
今のは忘れてね。子供には早いよ」
「いや、僕の方が年上ですよね」
青信号になり、恥ずかしさを紛らわしたいのか、谷崎さんは走って渡ろうとする。
「と……兎に角!
二人は社に戻るンだ!」
「ちょ、谷崎さん!」
いけない!
このままじゃあ説教と拳骨etc…がやってくる!
何とか谷崎さんを説得しなくては!!
「あらあら、
何なら昨日の懇願を思い出させてあ」
私が谷崎さんの後を追うと、後ろのナオミちゃんの言葉が急に途絶えた。
「……ナオミ?」
「……真逆」
消えた、跡形も無く。
「ナオミッ!?」
信号を渡っている群衆を掻き分け、荒れる馬のように谷崎さんは走り出す。
「奴等の攻撃だ!
莫迦な、何の気配も無かッたぞ!」
「敵が直ぐ近くに居るんだ……!
谷崎さん危険です!」
だが敦の言葉に耳は無い。
かなり焦っている。
「何処だ!糞ッ。
ナオミを返せ!」
「谷崎さん!」
等々信号を渡りきってしまい、谷崎さんはあるおじさんを押し転ばせてしまった。
あらら。
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2キング(プロフ) - 黒九尾*さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾*(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます!乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします!! (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2キング | 作成日時:2016年8月31日 14時