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3. ページ38

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「ねぇ、」

「…………なに」





私、中也、太宰はあの時敦のガラスのハートを木っ端微塵にした悪魔ボーイQちゃんの救出の為、Qちゃんが囚われているという古ぼけた家の中を歩いているのだが、




「……私が悪かった。
もう絶対変な事をしないって誓う。

だから離れて、正直気持ち悪いし死にたい」



「じゃあ心中!!」
「厭しないから!」




あれからずっと太宰は私を後ろから抱きついている。

歩きにくいし、暑苦しい。





「あぁ気に食わねぇ。

太宰の顔も態度も服も全部。

序にAも」

「え、私関係なくない!?」




意味が分からない私が声を荒げると、太宰が私の肩から顔を上げ、すまし顔で云う。




「私も中也の全部が嫌いだね。
好きなのは中也の靴選びの感性くらいだ」

「あ……?
そうか?」




と自分の靴を裏を見る中也。

相変わらずチョロいな〜。


と憐れみの目を向けながら中也を通り過ぎる。






.









.









「居た」




薄暗い廊下から、淡い光が放たれる一室に私達は到着。


Qちゃんは巨木に躰を縛られ、あの趣味が悪い人形はパイプ椅子に置かれていた。




「木の根を切り落とさないと。
中也、短刀貸して」

「あ?あぁ……。
ん?確か此処に……」




懐に手を突っ込み、短刀を出そうとする中也を他所に、太宰は態と明るく、





「あ、
さっき年の為すっておいたんだった」

「手前……」




中也から死のオーラが漂う。





「短刀扱うなら離れて。
あと若しQちゃんが目覚めて異能発動したら皆裏切って逃げるから」

「Aちゃん私と離れてたから少々記憶が薄れてるんじゃないかな?」


そんなは事無い。

学力は残念だが、毎日ビックリdayの為記憶したくなくてもしてしまうからね。




「さて、やるか」




と太宰はQちゃんに近づき、眠るQちゃんの首元に短刀を近づけた。

あれ、救出じゃないの?

てっきり私は救出してからの、どうにかしやがれこんやろー!かと思った。


私はQちゃんと、それをジッと見つめる中也を交互に見つめる。




「……止めないの?」


「心ん中ではめいいっぱい止めてます。
あと動作」

「首領には生きて連れて帰れと命令されている。
だがこの距離じゃ手前のほうが早ぇ。

それに、

その餓鬼を見てると、詛いで死んだ部下達の死体袋が目の前をちらつきやがる。
やれよ」

「そうかい。

……じゃ、遠慮なく」




太宰は短刀を振り上げた。

私はギュッと目を瞑った。

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2キング(プロフ) - 黒九尾*さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾*(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます!乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします!! (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2キング | 作成日時:2016年8月31日 14時

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