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2. ページ37

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「どいてどいてどいて〜〜ッ!!!!???」



鯨と共に地面に落下し物凄い音が当たりに響く。



砂埃が周りを包み、私は咳き込んだ。




痛たたたた…………くないぞ!!

無傷だ!!



砂埃がゆっくりおさまっていき、代わりに私の周りが光に包まれ、それは空に消えていく。




助かった………のかな?






砂を払い、砂埃がおさまると、私はある二人を見つけた。


その二人も私を見て目を丸くしている。





「A!?」
「Aちゃん!?」



二人の声が重なる。

私はえへへ、と笑い二人に答えた。






「ど、どうも。
太宰に中也……」




中也は、本当に私なのかを確認しているのか、頭のてっぺんから爪先まで見ている。

太宰なんかずっと口空いてて気持ち悪いし。




「先刻太宰から行方不明って聞いた。
何処行ってたんだ」




中也が私に寄ってきて、声を発した。

それは静かの中に怒りを感じる。






「……ちょっと組合に捕まってて……。

ていうかアンタは私の親かなにか!?」



心配してやったんだ!と中也は云うが、その顔はあまり怒ってはなかった。



私はそれを確認し、軽く謝る。




「うわっ!」




急に身動きが取れなくなった。


少々頭の理解が必要で、呆然と衝動に任せていた。





「莫迦……。
心配した…………」




太宰が、泣いてる。





私の腰に手を回す太宰が静かに泣いた。


本当に悪い事をした。


自分は何も出来ないのに、鏡花ちゃんを助けに行った。自業自得だ。

しかも組合を甘く見ていた。


あのおじさんが居なければ私は死んでいただろう。






私は太宰の背中を優しくポンポンと叩く。





「ごめんね」









太宰は私を一層強く抱きしめた。




もう離さないとでも云うように。

3.→←XVII.【彼はもう黒ではない】



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2キング(プロフ) - 黒九尾*さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾*(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます!乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします!! (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2キング | 作成日時:2016年8月31日 14時

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