ト リ ッ プ 少 女 は 武 装 探 偵 社 員 ！ ！ 【文スト】

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「君から過去を取り上げる権利は私にはない」





静かに喋り出した太宰は、何時もと違っていた。

敦にとても大切な事を伝える恩師のように、

敦を自分に置きながら、そう私は感じられた





「だが偶には、

先輩らしい助言でもしよう。

自分を憐れむな。

自分を憐れめば、人生は終わりなき悪夢だよ」




一粒、最後の涙を敦は流した。

立ち上がる太宰さんに、釣られ敦も立ち上がった。



不思議な人だ本当に。







「さぁ、そろそろ反撃といこう。

こちらも手札を切るよ。

三百ある中で、一番刳い鬼札をね」





さっきとは打って変わった何時もの笑顔で、軽々しくおぞましい言葉を、太宰は口にした。







「この戦争に、

政府機関を引き摺り込む」









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晩香堂に戻ったきた私達は、只今大ピンチを迎えております。


それは、









「帰って来たらやってくれてるもんだねェ。
これだけは乱歩さんに感謝だよ」





そう云って、あの時はカッコよく思えた鉈も今では唯の鬼の金棒を振り回す。



あぁ〜オワッタ。









金棒を振り回すたんびに揺れる胸が妙に心地よくて、私はゆっくり目を閉じた。








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＿＿＿＿＿＿＿＿▼Aは上手く逃げれたようだ。

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