XIII.【訪問者】 ページ22
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それぞれの班が仕事に掛かる。
それから何時間後。
私は身動き取れずに部屋の角に座ってます。
さっきから乱歩の視線が凄いんです。
こっち見んな。
「A、珈琲淹れてくれるかい？」
「善いですよ」
ノソッと立ち上がり、与謝野女医が飲み終わったマグカップを手に持つ。
珈琲は淹れた事は無いけど何とかなるよね。
こういう時って絶対何とかなるんだもん。
「むぁぁ〜。
暇だ〜外出たいぃ〜」
机にうつ伏せる乱歩のだらけた声が響く。
「今出たらマフィアか組合に頸をき捥り取られちまうよ。
A、珈琲は善いからある物淹れてくれよ」
オドオドしている私を見かねたのか、与謝野女医はそう云った。
今度から珈琲淹れる練習します。
しょうがないから、マグカップを水で濯ぎ、適当に麦茶を淹れておいた。
でもマグカップに麦茶！？ってなるから、マグカップ変えるか。
とあーだこーだ一人劇をしていると、碁を打っている社長が目を向けずに与謝野女医に問うた。
「監視映像に異状は無いか」
「今の処は退屈な映像ばかりだねェ。
あ、有難うA」
麦茶を注いだ硝子のコップを傍に置く。
確かに監視映像が映し出されたパソコンには人っ子一人居ない。
「この講堂は通常入口が存在せず、侵入には地下の廃路線を通る他無い。
故に敵兵が侵攻して来た時、路線内の監視映像によって事前にそれと知れる」
「道中は罠も満載だしねェ。
この地形で侵掠戦なんて余程の大軍隊でもなきゃ二の足を踏むさ」
さてと、私は定位置に戻りますか。
フッ。これぞAっこぐらし。
「戦争なんて退屈だよ！
駄菓子の備蓄は半日で尽きたし、Aは構ってくれないし……」
うるせーぞクソ。
私は絶対許さねぇぞアレは。
まぁ許した私もムカつくんですけど。
「与謝野さん此で花札やろう」
「おやおや何賭ける？」
駄目ですよ与謝野女医。
自 殺行為です。
すると、パソコンを自分の方に向けた乱歩の顔色が一気に無に変わる。
急に探偵帽を被る乱歩を与謝野女医が立ち上がる。
「如何したンだい？」
「社長。
攻勢を呼び戻した方が良いよ」
「敵か？
襲撃規模は何人だ？」
乱歩は社長にパソコンをクルッと向ける。
此処からでは画面が見えないが、確かにヤバイ状況のようだ。
一体どんな奴等が……。
「一人だ」
は？
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2キング(プロフ) - 黒九尾＊さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (
レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾＊(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです！更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます！乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします！！ (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2キング | 作成日時：2016年8月31日 14時
