XII.【三社鼎立】 ページ17
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太宰の云う通り、社員寮に戻り準備を始めた。
大きいバッグで良いか。
私はバッグに服やら、洗面用品を詰め込んでいく。
「はっ」
私はトイレに駆け込み、それを確認した。
くそっ。
買いに行くか。
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外は案外何時もと変わらぬ状況だった。
この街物騒なのにこんな事で善いのかと思う程だ。
取り敢えず私が欲しかったのは、そう、女の子の旅路には欠かせない……
『生理用品』である!!
もう直ぐ来そうだから一応買っておかなくては。
私って頭善い〜!
一人でニヤける私は近くのコンビニに辿りついた。
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よし、生理用品も買えた!
オマケに間食のお菓子とジュースも!
事務員の皆と食べよう、と買ったのだ!
最早修学旅行気分な私に、背中をポンッと叩く人物が居た。
「あの〜」
「はいっ?」
ニッコリ笑顔で振り向くと、私の視線は躰に向いてしまった。
何故かって?
簡単だよ。
この人。
ボタン全開じゃないかっ!!!
「あ、もしかしてこれ?」
と青年はニタァッと笑いシャツをヒラヒラさせる。
これ以上やると警察呼ぶぞゴラァッ!!
「顔真っ赤〜!
何?反応しちゃったの」
「ちがっ、」
こいつ乱歩2号か!!
兎に角逃げよう。うんそれが善い。
「はいストーップ」
私の腕を掴み無理やり面と向かわせる。
掴まれた腕が微かに痛む。
女の子にはちゃんとしろよ!
「道、おしえてくれる?
だから君に声掛けたんだけど」
ウィンクを決める彼に、心臓が跳ねたが顔を横に振り何とか平常心に戻る。
「早く云えよ!」
と、私は袋を持ち直し、ヘラヘラ笑う彼を一瞥した。
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2キング(プロフ) - 黒九尾*さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾*(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます!乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします!! (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2キング | 作成日時:2016年8月31日 14時