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「それでは私達は失礼するよ」
おじさんがエリスちゃんと手を繋ぎながら私達に向かってきた。
「助言、有難う御座いました。
そう云えばお医者さんなのですか?」
「元医者だよ。
今は小さな寄合の仕切り屋中年さ」
すると、鏡花ちゃんの小さな手が私の手をギュッと握る。
どうしたのだろう。
「二人共。
どんな困難な戦局でも必ず理論的な最適解は有る。
混乱して自棄になりそうな時ほど、それを忘れては不可ないよ」
そうまた助言をくれると、手を振りながらおじさんは帰っていった。
心に風が吹き込んだように、とてもスッキリした感情だ。
すると何か物が落ちた音共に、鏡花ちゃんが私の躰に蹲り始めた。
「……鏡花ちゃん携帯落としたよ?」
だが鏡花ちゃんは私の躰を、私が抱き締めた時よりも強く抱き締め、汗を吹き出し、息が荒れていく。
「鏡花ちゃん!?
敦!鏡花ちゃんが!!」
「如何したの!?
ッ__鏡花ちゃん!?」
.
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「中年には無理」
「非道い!
そうだ、聞いてくれよ。
Aちゃんという女の子が居たんだけどね、とても面白い娘だったよ。
エリスちゃんの次に可愛い」
「ふ〜ん。
考える事はやっぱり中年ね」
「エリスちゃぁ〜ん…。
まぁ、私は之でも__」
.
同時間。
鏡花ちゃんが突然原因不明の状態に陥り、急いで事務所に戻った。
それから何分経っただろう。
私はエリスちゃんという少女について考えていた。
「あの子……」
アレだよね。
なんかOPでグルグルしてた子。
真逆マフィア!!?
んなわけないか。
でも若し本当だった、私はマフィアの人におじさんと呼び、その他諸々殺されても可笑しくない程の事を侵してしまった……。
ヤバくね?
これだけで死んじゃいそうですよ。
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____________集われし、三つ巴。
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2キング(プロフ) - 黒九尾*さん» 親の前でいきなり笑ったら凄い目で見られますよね…。私もよくやるので家族から変な人だと認識されてます←更新頑張ります!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1ed813b825 (このIDを非表示/違反報告)
黒九尾*(プロフ) - メルヘンチックとリアルが全然違って親達の前で吹いてしまった、キャラ達との会話が物凄く面白いです!更新楽しみに待ってます♪ (2017年3月12日 19時) (レス) id: 5efd775a88 (このIDを非表示/違反報告)
2キング(プロフ) - ヲタク様さん» 閲覧ありがとうございます!こちらも引き続き見てくれてとても嬉しいです!応援宜しくお願いします。 (2016年12月26日 13時) (レス) id: 36a5dfc320 (このIDを非表示/違反報告)
ヲタク様(プロフ) - こんにちは!【元】『ミミミの松』です!見れました!凄く面白いです!これからも応援するので、頑張って下さい! (2016年12月18日 21時) (レス) id: 12cd453bfc (このIDを非表示/違反報告)
2キング - リビリンスさん» 有難うございます!乱歩さんが1番やり過ぎてる感じしてますよね……w私自身、乱歩がどうしてあそこまで行ったのか分かりません←←こんな作者ですが、これからも宜しく御願いします!! (2016年11月14日 16時) (レス) id: 09facf1319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2キング | 作成日時:2016年8月31日 14時