funeral ページ14
――――おおよそ、私の中にある感情は恐怖に支配されているのであろう
さきほど闇人形を能力まで使って殺そうとしたことも、恐怖からだ。邪魔者がいることによって「クロロを思い出す」という目的が果たせなくなるかもしれないという恐怖
そしてこの恐怖の根源にあるのは、やはりあと半年しかない命だ
時間がない、という事実は確実に私の首を絞めてくる
時折、疑ってしまうのだ。ネオンの占いを信じ切ってしまって良かったのかと。このまま独りでクロロを探していたら、今ごろは会えたのではないか
恐ろしい。おぞましい。なぜ、クロロのことだけを思い出せないのか
そして私は本当に“死んだ”のか。ならば今、此処に存在している私は一体≪何≫なのだろうか
この身体からは涙も血も流れる。死後の念、ということはなさそうだが
――――死にかけた私が記憶を消すことによって、蘇生を試みたのだとしたら?
実は死んでいなくて、でも周りからは死んだと思い込まれていて。それならば説明できないか?
『……論理性の欠片もない』
こんな安易で楽観的な考えに走ってしまうのも恐怖が原因だろう
「何か言ったか?」
隣に並んだクラピカが怪訝そうにしてこちらを覗き込んできている
『次の試験内容を考えていたのだ』
口から滑り出たウソにクラピカは納得してくれただろうか。こんな彼ともあと半年で別れがやってくるのだが
『……試験が終わったらどうする?』
「蜘蛛に近づくために裏社会の雇われハンターになるさ」
『そうか』
「プライドも何もない行為だ。もし嫌ならば……」
『そんなものが私にはないことはもう知っているだろう』
それは、半年後には必ずやってくる別れに備える言葉
『記憶が戻るならば何でもやるさ』
そして記憶が戻った後は死を待つのみだ。なんて簡単な人生なのだろう
死に依存して生きているのだと、死によって生かされているのだと自覚する
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イチゴ(プロフ) - ゆきポンさん» ごめんなさい。今から2週間ほど、学校生活が忙しくなるので更新が遅くなってしまいます (2016年9月9日 20時) (レス) id: ecd6285e40 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - せいちゃんさん» コメント、ありがとうございます!とても励みになります (2016年9月9日 20時) (レス) id: ecd6285e40 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきポン - 続編楽しみです!! 毎日の癒しです~(σ≧▽≦)σ (2016年9月9日 15時) (レス) id: 37851f8854 (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 初めてコメントします!ちょっと前から見させてもらってます!!このアプリの中でも1番好きです!!これからも頑張ってください(´˘`*) (2016年9月8日 22時) (レス) id: 88c86e64d1 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ(プロフ) - ゆきポンさん» いつもコメントありがとうございます!ちょっと更新してきますね (2016年9月4日 15時) (レス) id: ecd6285e40 (このIDを非表示/違反報告)
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