回避全振り ページ18
「だろ!?じゃ今からホテル行くのもだるいしそこでいい?」
「え路地裏?汚いからやだ」
「じゃあ公園のトイレでも行く?人気ねーしあそこ」
「そこも汚いでしょ絶対。やだ」
「文句しか言わねえじゃん」
「もういっそここでやるか。コイツ抑えてろよ」
「え?」
「いいから大人しく捕まってろって」
後ろから肩を掴まれそうな気配を感じたので横に避けた。大人しく捕まりなんかしたらどうなることか分からない。というかあの2人まだ喧嘩してんのかな。早く助けて欲しいんだけど。
「避けてんじゃねぇよ」
「いや避けるでしょ」
「適当に殴って大人しくさせろって」
「急に暴力的じゃん」
顔はやめてね、と煽ると私を押さえつけようとした男のこめかみにぴきりと青筋がたった。え?そんなに怒る?困惑が思わず声に出てしまう。私の口にはローションが塗られてるのだろうか。そろそろ死因が口が滑ったからとかになりそう。ムキになって顔面目掛け全力パンチを繰り出す男を見切りながら、それを言われるのが今ではないことを祈った。
目の前からの攻撃を躱し躱し、男の息が切れ始めたとき(私は体力にも自信がある)、後ろから足払いをかけられそうになったので縄跳びの容量で避ける。まさか避けられるとは思っていなかったのかバランスを崩し後ろに倒れたもう1人を見て、ださっと口から漏れていた。自分の意識しないうちに。さっき反省したばかりなのにこれだよ。
「ちょ、待って、2人がかりはズルくない?」
「知るか!一発ぶん殴らせろこのアマ!」
「散々バカにしやがって!」
「ねえ、それ遊んでんの?」
「えっ、だれ?今避けるのに必死だから話しかけないでよ」
「でも話せてんじゃん」
急に別の声が聞こえ誰だとそちらに顔を向ければ、じゃれあう私たちの目の前でいつの間にか男の子が座り込んでいた。全然気が付かなかった。じりじり照りつける太陽の光まで吸い込まれてしまいそうな瞳を持つ彼は、なんだか独特の雰囲気を纏っている。小柄な男の子の横に立つ辮髪(人生で初めて生で見た髪型)の大きめな男の子…男の人?は怖い顔をしてこちらを睨んで、暴漢に向かってだせぇと吐き捨てた。
「女に2人がかりとかだっせぇな」
「あぁ!?急に出てきたと思えばなんだよこのクソガキども」
「コイツらほんとしつこいの。助けて」
「ハハッ、余裕そうな顔で避けといて助けて、とかめちゃくちゃだなオマエ!」
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れな(プロフ) - 最高すぎました、好きすぎました、もしまだ占ツクやってたらぜひ更新してもらえると嬉しいです、、ドラケンとの絡みいっぱいみたいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年4月20日 7時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ばくちく(プロフ) - 雪見大福さん» 私も書きながらにやにやしてるので同志ですね!ぜび存分ににやけていってください… (2021年6月22日 21時) (レス) id: 8fb08b8ced (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - やべ…ニヤニヤが (2021年6月22日 20時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばくちく | 作成日時:2021年6月18日 21時