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▼約束 ページ49
「いや夕、俺こんなに…。動かないし…。」
「食って下さい。」
夕にすごい形相で睨まれた。
俺先輩なのに…。
盛りに盛られて高く積み上がった俺の皿のカレーはほかほかと湯気を上げる。
それを見て俺はごくりと生唾を飲み込んでしまう。
俺、死んじゃうんじゃないかな…。
俺の満腹度は120%を超え、ぱんぱんに膨らんだ自分の腹は華奢でスレンダーでスリムなグラマラススタイルな俺には似つかわしくないものだった。吐きそう。
清水に胃薬をもらいにいくと清水は烏養くんと話していた。
烏養くんは俺を見つけると手招きをして呼んだ。
「お、梨璃。良いところに来てくれた。」
「?何、烏養くん?」
「いや、清水は7:30までには家に帰らないと行けない約束なんだが…」
「もう8:00だよね。」
「清水の母親から7:30を過ぎるようなら迎えをつけてくれと…」
まあわかる。こんなに可愛い子を一人で夜道を歩かせるわけにはいかない。
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作者名:ことり | 作成日時:2015年3月7日 15時