今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:13,220 hit
小|中|大
▼ショック ページ45
「清水は家近いから、用事終わったら帰っちゃうよ。」
夕と龍は悲しみに暮れ、涙で水たまりを作りながら床に突っ伏していた。
すると龍が途端にひらめいたように顔を上げる。
「Aさんが一言言ってくれればきっと!!」
「潔子さんも泊まってくれるはず!!!」
何言ってんだコイツら、馬鹿か。
「いや。面倒だし、それに猛獣の檻みたいなここに清水を泊まらせるわけにはいかない。」
俺が言葉を放っても、まだ諦めていないようでキッチンに目を向ける。
「夜に癒しが無いないならせめて!!!!!」
「潔子さんのエプロン姿をォ!!!」
走り出す二人の襟首をガッと掴んで、また猫のように持ち上げる。
「運動終わったばっかなんだから、キッチンには入んなよ。」
あからさまにしゅんとする二人に呆れて慰める。
「…まあ、風呂入ったら食堂入れてやるから。」
ぱああっと効果音がつくかのような二人の眩しい笑顔が俺を照らす。
「じゃあ、三年から順に風呂入ってこい。沸いてるから。」
「「はーい」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ことり | 作成日時:2015年3月7日 15時