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▼王子様 ページ25
ぼけーっと清水が来るのを待つ。
「潔子さーん!!あなたに会いにきましたー!!!!!」
お、きた。清水の元へ飛び込む夕に襟ぐりを掴んで猫みたいに持ち上げる。
「あのなあ…清水にそんなアピールの仕方してもダメだろ…。
いいか?紳士ってのはな、女性に優しく大人の余裕で接するもんなんだよ。」
俺がそう言うと夕の目がきらきらと輝き出す。
「さすがAさん…いえっA師匠!!!!」
スガと日向がこそこそと小さい声で話し出す。
「…師匠ってどういう…?」
「ああ、西谷と田中はAの女子に対する態度とかを参考にしてるらしいんだよ。ほら、Aモテるから…。」
「あ!確かにクラスの女子がA先輩かっこいいー!とか言ってた気がします…!」
「A、『烏野の王子様』とか呼ばれてるみたいだよ。」
俺の女子に対する態度は姉ちゃんに叩き込まれたものだ。条件反射というもんだ。
モテるのは嬉しいけどそのせいでどれだけの男子に妬まれてきたことか。
それに反応するのも面倒だから今は放置してるけど。
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作者名:ことり | 作成日時:2015年3月7日 15時