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9区にしては珍しく、案件も話し合いもないある1日。ゆったり過ごす、なんてある訳もなく……。
in9区アジト
赤「ボス!手合わせして下さい!」
青「ええ、いまから……?」
今起きてきたと言わんばかりの口調で戸惑い気味に返すケイイチロウにリョウガは瞳を輝かせながら食いつく。
赤「うん!!今から!」
青「朝から元気だねぇ……」
キッチンでコーヒーを入れながら、まだ眠いんだけど、と欠伸するケイイチロウ。
青「他の奴に頼んだらいいじゃん」
赤「サツキもコタロウも断られた」
青「なんで俺ならいけると思ったの」
諦める様子がないリョウガに、思わぬ加勢が入る。
桃「あれぇ〜?もしかして、ボス負けるかもとか思ってる〜?」
黄「確かに、リョウガとやり合うの怖いもんね〜」
緑「まぁリョウガ強いもんねぇ〜?」
どこからともなく現れた3人がニヤニヤしながら言葉をかける。その後ろからキヨハルが焦った様に3人を止めに入る。
紫「ちょ、こら!煽んなって!」
いつの間にか飲み終わっていたコーヒーカップをシンクに置くと、ケイイチロウはため息をつく。その目は鋭く光っていた。
青「……誰が、負けるって?」
桃「おぉ、怖。でもやる気になったね!」
その迫力に押されないのは流石参謀と言ったところだろうか。
青「リョウガ、訓練室でいい?」
赤「いいよ」
桃「僕、見学しに行くね!」
緑「あっ、ずるい!俺も行く!」
黄「じゃあ僕も!」
紫「えっ、じゃあ俺も見たい」
途端に賑やかになるメンバーに、いいことを思いついたというような顔でケイイチロウは笑みを浮かべる。
青「なんも無しじゃつまんないし、なんか賭ける?」
赤「え、例えば?」
青「負けた方は勝った方の言うこと1つきく、とか?」
桃「おお、壮大だね?」
青「で、4人にはどっちが勝つか予想してもらって、ハズレたら、勝った方の言うこときく」
緑「俺らも巻き込まれるの!?」
青「見物料。安いもんでしょ」
黄「いいじゃん!面白そう」
紫「ハズレた時怖いなぁ……」
少しの間考えていたリョウガだが、顔を上げるとその話乗った、と楽しそうに笑った。
青「じゃあ行くかー」
その一言で、6人は訓練室に向かった。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか? (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年4月8日 16時