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in訓練室

ストレッチをするリョウガとケイイチロウとそれを見るガヤ4人。

桃「ルールは?」
青「なんでもありで、負けを認めさせたら勝ち。負けの判定は個人だけど、これ死んでたなって思ったら潔く認めること。あと怪我させるのはナシで」
赤「怪我って、擦り傷とかも?」
青「さすがに絆創膏貼って治るくらいならいいよ」

そんなのまでナシにしたら手合わせなんてやってらんないよ、と言うケイイチロウとそれもそうだね、と返すリョウガ。

青「で?どっちに賭けるか決まったの?」
黄「僕はボスが勝つに1票!」
緑「俺はリョウガが勝つ方!」
紫「俺もリョウガかなぁ」
桃「僕はボスが勝つと思うな」

綺麗に別れた意見を聞きながら、ある意味予想通りだと考えながらケイイチロウはストレッチを終える。

青「じゃあ、始めようか」

リョウガもストレッチを終えたのを確認して、ケイイチロウが声をかける。

その瞬間、訓練室の中に殺気が溢れた。薄ら笑いを浮かべながらも冷たい瞳をしたケイイチロウと、睨むように目線を送るリョウガ。

青「いいよ、リョウガから来なよ」

その言葉で闘いの火蓋は落とされた。

赤「っ、ハッ!」

リョウガは脚に力を入れ、地面を蹴ると一気に距離を詰める。そのまま振りかぶった拳はケイイチロウの頭の上を通った。素早くしゃがみ込んだケイイチロウがリョウガの腹目掛けて蹴りを入れようとするが、横に飛び退いたリョウガはそれをスレスレで避ける。2人の距離が空くと、リョウガはすぐさまケイイチロウに飛びかかった。ケイイチロウが後ろに飛び退くと、拳を振り切った状態のリョウガが目に入る。体勢を立て直してから、今度はケイイチロウから距離を詰め、リョウガの頭を目掛けて蹴りを放つ。ガシャン、と金属音が部屋に響く。想像よりも硬い感触に目を見張るケイイチロウと口角を上げるリョウガ。

青「っ……!」

しまった、と思うのも束の間、ケイイチロウの視界は回転した。リョウガが力ずくで投げ飛ばしたのだ。転がりながら距離をとるケイイチロウにリョウガは追撃を迫るべく、地面を蹴る。まだ体勢が安定してないケイイチロウに振りかぶるリョウガ。リョウガが、勝った、そう確信した時だった。振りかぶった拳ごと蹴り飛ばされた。他でもない、ケイイチロウによって。

赤「ガァッ!」

軽く体が浮き、飛ばされるリョウガ。何とか受身を取り、顔を上げた時、リョウガの首筋に鋭く光る刃があった。

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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか? (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年4月8日 16時

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