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noside
荒い息遣い、鈍い痛み。サツキの顔には理性が宿っていて。細く途切れる息、震える剣先。メイの顔は血の気が引いていた。
黄｢メイ、もう、終わりにしようよ｣
メ｢っは、なに、を、｣
震える声を必死に押さえつけながら、メイが喋る。サツキは憐憫の色をうかべる。
黄｢身体、限界でしょ。あれだけ吸わされたら｣
メ｢だから、なんのこっ、＿＿＿｣
メイの身体が膝から崩れ落ちる。ガタガタと震える手は何かを探しているように慌ただしく動いている。サツキはゆっくり歩み寄って、その手を握る。
黄｢知ってたよ、メイが中毒になってるのも、俺を恨んでることも、……本当は崇拝なんかしていなかった事も｣
メ｢は、｣
メイの瞳が見開かれる。それと同時にサツキはメイの体を床に横たえる。
黄｢本当の名前取られて、身体に変なもの入れられて、崇拝なんか出来るわけない。……ごめんね、あの日、僕は1人で逃げた。メイのこと、裏切った｣
メ｢＿＿＿謝るなよ、惨めになる｣
黄｢辛かったよね、ごめんね、でも僕には、コレしか思いつかない｣
サツキがメイのサーベルを手に取る。
メ｢一思いに、助けてくれ｣
黄｢ごめんね、、ごめん｣
メ｢謝るなって｣
黄｢もう一度、君に赦されたかった｣
メ｢呼んでくれよ｣
黄｢え、、｣
メ｢名前｣
メイが諦めたように笑う。ポロポロと、サツキの目から涙が溢れた。
黄｢メイ、いや、ミコト。ミコト、命｣
命｢なつかしい、名前、｣
命と書いてミコト＿＿＿。幼かったサツキが無邪気に褒めた名前はいつからか、命と書いてメイと呼ばれるようになっていた。その訳を、サツキも命も知っている。
黄｢もう、誰の命令にも従わなくていいよ｣
そっと手のひらを命の頬に当てる。命令を忠実にこなす駒、それがメイの名前の由来。サツキは知っている。それを大人たちが話している裏で命がそれを聞いていたことも。あの日から、命が変わったことも。
黄｢おやすみ、命｣
命｢あぁ、おやすみ、、サツキ｣
鈍い音とともに、命の心臓にサーベルが突き立てられた。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (
レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか？ (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠乃 | 作成日時：2021年4月8日 16時
