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in隣区アジト
隣「ひっ、なんなんだ、お前らっ。この化け物がっ」
腰を抜かしたように座りこみ醜く喚く姿を見てリョウガは殴りかかろうとしたが、ケイイチロウに制止される。嘲笑うような笑顔を作ったケイイチロウは優しい口調で話しかける。
青「この世界で、1番軽いものって知ってます?」
隣「は……?」
青「キヨハル、いくよ。3、2、1」
仰け反るように倒れた死体を一瞥して、ケイイチロウはぽつりと呟いた。
青「敵の命、ですよ」
青「キヨハル、車回してー」
インカムから聞こえる了承の声を聞き流しながら靴を赤く染める。
赤「ボス、これどーする?」
青「後で片付け部下に頼む」
赤「そっか」
青「リョウガ今日調子悪かった?」
赤「分かる?ちょっと腕痛くて」
青「また3人でプロレスしてたの?」
赤「してないよ!!」
どうだか、と笑ったケイイチロウに反論するリョウガは頬をふくらませた。
迎えに来たキヨハルは2人を確認するなり露骨に顔を顰めた。
inキヨハルcar
紫「また派手にやらかしてるじゃないですか」
青「やらかしたの、向こうな」
赤「ちゃんとシート敷いて防いでるじゃん」
紫「そりゃ血で汚したくないやん」
赤「ていうか、今回も弱かったね」
青「ほんとほんと。5分もかかんない」
紫「それは流石に嘘やわ」
それでも10分弱だったよなぁと思い返すキヨハルとそのまま会話を続ける2人。
赤「1人頭砕けちゃった」
青「絶対1人じゃないよね」
赤「ボスだって何人か顔を潰してたよ」
青「違う違う。たまたま、偶然、脚を振った先にいたのよ、彼らが」
2人が強すぎんねんて、というツッコミを飲み込んだキヨハルは運転に集中することにした。
その後喋らなくなったキヨハルに2人のウザ絡みが発動したのはまた別のお話。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか? (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年4月8日 16時