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in空 noside

緑「1hit」

口笛を吹くようにミナトが呟く。その声はキヨハルには聞こえなかったようだ。次の弾を装弾している。また、銃声が響いた。

緑「2hit」

唄うようにミナトは呟く。段々とキヨハルが撃つペースが速くなる。空中にいることが信じられない程、キヨハルの狙いは完璧だった。

緑「ええやん、花火みたい」

少し愉しそうにミナトは笑った。キヨハルが全て弾を撃ち終わる。銃を下ろして息をつくと、途端に目を見開く。

紫「うわ!?高っ!?」
緑「なんでや。さっきまで余裕やったやん」
紫「それはそうやけど!」

ミナトはしがみついてくるキヨハルに溜息をついた。そのまま運転手に合図を送る。ドアが閉まり、体が傾く。

紫「まだどっか行くん?」
緑「帰るだけだよ」

恐る恐る聞いてくるキヨハルに笑いながら返す。ヘリコプターはまた屋上へと戻った。

in9区アジト

紫「死んだかと思った」
緑「大袈裟すぎ」

ヘリコプターを降りるなり息を着くキヨハル。そんなキヨハルを見上げてミナトは言う。

緑「で?わかったん?」
紫「……なんと、なく」

的を得ないキヨハルの言葉に、まぁええか、とミナトは頷く。帰ろうと、キヨハルに背を向けた時、後ろから声をかけられる。

紫「でも、俺は諦めへんよ」

ミナトが振り向けば、キヨハルはじっとミナトの顔を見返す。そこには確かに光があった。

緑「……好きにしたら?」

それだけ言い残して、ミナトはまた前を向く。後ろからキヨハルが追いかけてくる音が聞こえる。ミナトは思う。どうして、と。いつの間にか横に並んでいたキヨハルを横目に、ミナトは小さく呟いた。

緑「なんで自分から堕ちてくねん」

純粋に、ただひたむきに、闇の中に光を見つけようとするキヨハル。仲間のために自ら堕ちていくその姿は、ミナトにとって目を背けたくなるほど眩しかった。

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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか? (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年4月8日 16時

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