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in9区アジト
紫｢ちょおっ！高いって！！｣
緑｢あんた、うるさい｣
自分の腕をバシバシと叩いてくるキヨハルにミナトは顔を顰める。
緑｢俺今日めっちゃ働いてるやん｣
ミナトは愚痴のように独り言をこぼす。溜息をつきながら、ボスからどうやって褒美を強請るか考える。しかし無駄だと思い直して、直ぐに思考をやめた。
紫｢ねぇ、ミナト、何するん？｣
若干震えている声でキヨハルが問う。ミナトはゴソゴソと何かを取り出す。
緑｢今日備品何個使えばええんやろ｣
紫｢？何言って、｣
キヨハルの言葉が途切れる。コタロウと同じ反応だなと思いながら、ミナトは先程コタロウにもした説明と同じことを繰り返した。
紫｢俺が、こっから撃つ、ってこと？｣
緑｢あんた以外に誰がおんの｣
紫｢あ、いや、｣
不安げにキヨハルの表情が曇る。ミナトはまた溜息をついた。
緑｢しっかり聞きや？｣
紫｢ミナト？｣
緑｢確かにこの世界で現場に出られへんっていうのは大きいダメージやけどさ、やからって急に無理矢理変える必要なんてなくない？今までだって、キヨハルは十分に貢献してきたやん｣
しっかりとキヨハルの目を見て言い切るミナト。その視線から逃げるようにキヨハルは顔を逸らす。
紫｢でも、この世界にいるからこそ、『血が苦手』なんて、あほらしいことは理由にならん｣
緑｢別にええやん？そもそも最初はリョウガ達が付けて帰ってきた返り血でも吐きそうになってたのに、今では慣れたもんやん｣
それがいい事なんかはわからんけどな、とミナトは心の中で付け足す。この世界に慣れることは、陽の光を浴びずに生活することと変わりない。いわゆる普通の生活には帰れない。
緑｢そろそろ分かってるやろ？｣
紫｢俺に、できること、｣
覚束無い手つきで狙撃銃を握るキヨハル。深呼吸を1回すると、鋭く睨むような目付きになる。ミナトが合図すると、片側のドアが開く。バランスが取れなければ落ちてしまいそうだが、キヨハルは何も無いように床に片膝を立てて座る。ミナトはシートベルトをつけ直して、もしもの時のために備えた。
紫｢スゥ……｣
息を吸い込む音が聞こえると同時にキヨハルは引き金に手を掛け、引いた。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (
レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか？ (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠乃 | 作成日時：2021年4月8日 16時
