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in9区アジト no side

青「くっ!」
黄「っ!!」

2人の肌に赤い一線が走る。そこまで深い傷ではなく、皮1枚切れた程度だ。それでも2人は顔を顰めて後ろに退く。それぞれ傷を押さえて、反対の手でインカムに触れる。

青「誰か増援頼む!」
黄「リョウガ、まだなのっ!?」

焦る声が響く。インカムからの反応はない。ケイイチロウは心の中でクソッ、と毒づいた。敵が嘲笑うようにゆっくりと近づいてくる。

青「サツキ、まだ動けるだろ?」
黄「当たり前じゃん。僕のことナメてる?」

ニヤッと笑い返すケイイチロウに苦笑を漏らすサツキ。敵が刀を振り上げた。それと同時にケイイチロウの蹴りが敵の首に入る。ゴキッと頚椎が折れる音がした。次の瞬間、その隣にいた人の首から血が吹きでる。

黄「中々な神経毒だね」
青「やっぱりちょっと鈍るわー」

驚いたような顔を見せる敵を嘲笑うように軽く会話をする2人。そして示し合わせたように口角を上げる。

青「悪いけど、この程度で倒れるほどヤワじゃないよ」
黄「頭悪いなぁ。馬鹿なの?」

煽るような口調で時間を稼ぐ。ベラベラとサツキが喋り倒している間にケイイチロウは頭を全力で回転させる。あとどれくらい持てばいいのか、増援が来る可能性は。そんな時、インカムに聞き慣れた声が入った。

桃「ボス、サツキ。増援要請、僕が受ける」

サツキとケイイチロウは視線を交わして頷き合う。その口元は微かに緩んでいた。

青「はよ来い」

インカムを切り、ケイイチロウが口を開く。敵に対してではなく、サツキに対して。

青「5分」
黄「イエスサー」

また2人は動き出す。あまり激しく動けはしない。激しく動けば、血流が巡り、毒が全身に回るのが速くなるからだ。調整しながら、無駄な動きがないように。効率よく、敵を葬るように。

青「っ、はぁっ!はぁ!」
黄「くっ、はあ、、はぁっ」

段々と2人の動きが鈍くなる。避けるのが精一杯になってくる。

青「はよ来いやアイツ……!」

ケイイチロウが悪態をついた時、声が聞こえた。

桃「後ろに退いて!」

ケイイチロウとサツキが大人しく後退する。途端、敵が爆ぜる。吹き飛ばされる。

青「遅い」

そこには銃を構えたコタロウが立っていた。

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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか? (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠乃 | 作成日時:2021年4月8日 16時

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