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in？？？ noside
黄｢僕が息子じゃなかったらなぁ……｣
メ｢今程それを願ったことは無いさ｣
黄｢残念だったね｣
ぽつりと呟いたサツキに鼻を鳴らすメイ。
黄｢で？｣
メ｢で？とは｣
黄｢分かってんでしょ、僕の答えなんて｣
メ｢その態度を見ればな｣
黄｢だったら聖母サマに伝えなよ。『逃がしました』ってね｣
にっこりと笑いながら言い放つサツキ。かつて天使の微笑みと喩えられたその笑顔は、何故か禍々しい雰囲気を帯びていた。
メ｢逃がすと思うか？｣
黄｢逃げるんだよ｣
メ｢お前の大切な仲間がどうなっても知らないぞ？｣
黄｢は、どういう｣
初めてサツキの顔に焦りが見えた。それを見逃さなかったメイは嘲笑を浮かべる。
メ｢あんな小さい区など、この教会の足元にも及ばない。全面戦争をして、廃れるのはどちらだろうな｣
黄｢9区のメンバーは関係ないだろ。勝手に喧嘩を売れば、その他が黙ってないぞ｣
メ｢大義名分があれば何も言われない。そういえば、9区の長は、昔お前を誘拐した犯人らしいな？｣
わざとらしく思い出した表情を作るメイ。サツキは自分の奥歯が擦れる音を聞いた。
黄｢何年間も手を出してなかったくせに、今になって母親気取りか｣
メ｢なんとでも言えばいい｣
黄｢チッ｣
舌打ちの音が部屋に響く。メイがサツキに近づく。サツキはメイを睨む。
黄｢何をするつもりだ｣
メ｢お前なら知っているはずだが｣
黄｢僕がメンバーの秘密を話すとでも？｣
メ｢無理矢理にでも話してもらうさ｣
素早く立ち上がったサツキだが、足がもつれる。何とか受け身を取ったが、硬い地面に身体を打ち付ける。
黄｢っ…！！｣
メ｢もう効いてきたか｣
黄｢なにを、｣
サツキの頬を汗が滑り降ちる。喉が渇いた。心臓が異常なほど音をたてている。サツキは咄嗟に口元を抑えた。
黄｢うっ、ゔぉえ、ごほっ｣
抑えた手の隙間から、嘔吐く声が漏れる。
メ｢なに、ちょっと聞きたいことがあるだけさ｣
黄｢さわ、るなっ｣
メイはサツキを見下ろしている。その手には、どこから出したのか、緑色の葉が握られていた。
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nana(プロフ) - 分かりました。ありがとうございました。これからも頑張ってください。 (2021年7月30日 16時) (
レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
珠乃(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。とてもいい案だと思ったのですが、自分が考えている設定と矛盾する点が出てきてしまうので、申し訳ないのですが……。ご期待に添えず申し訳ありません。稚拙ではありますがこれからもご愛読していただけると幸いです。作者より (2021年7月21日 23時) (レス) id: 3737864907 (このIDを非表示/違反報告)
N - 案なんですけど番外編とかで新メンバーを作ってその新メンバーがボスを追い詰めて「殺さないから一人の僕を仲間にしてほしい」というそれで仲間になる。みたいなやつどうですか？ (2021年7月10日 20時) (レス) id: 4abcb9df84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠乃 | 作成日時：2021年4月8日 16時
