運命の糸ーNEXTSTEPー (ページ1)

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合流ページ1

地下鉄で合流した私たち。

意識が朦朧とする中で響くNEXT
STEPという言葉。
気が付けば周りはすっかり暗くなりショッピングモールで休んでいた。

「お。目覚ましたで。チシヤ」

奥を見ると手に入れたトランプを見つめる彼。
ギーンと脳に響き渡る痛みが記憶を巡らせる

『ネクストステージってさ何？』

「あんた、何も聞いてなかったん？」

クイナによると数日後ミラ達、運営サイドが渋谷を中心にゲームを開催するらしい。
なんのゲームかはまだ知らされてないそうだ。

話を聞いている間に意識を手放してチシヤさんがここまで運んでくれたらしい。

重かっただろうなと痩せとけば良かった後悔を噛み締める。

『そっか』

『チシヤさん、ありがとうございます』

「どー致しまして」

軽く答える彼。
後日ネクストステージに参加するそうだ。
いよいよ最終決戦、という所だろうか。

元の世界に帰れるのかな。
そんな事を考えていると何だか彼ともう会えないような気がして少し心が痛む。

ガラス張りのショッピングモール。

3階から見える景色は殺風景で白のパーカーに良く似合う。

どうか悪いことが起きませんように―
心の中で思った。