▽▼STORY.5 ページ5
sha「大先生、言い過ぎたんとちゃう？」
ut「...あああーーやってもうた...」
sha「分からんでもないけどな」
大先生は誰がどう見ても落ち込んでいるのが分かるくらいに黒いオーラを纏っていて、そんな落ち込むなら言うなと思いながらも俺も同じ思いだから口には出さなかった。
相手がしんぺい神だとしても、男には変わりない。
しんぺい神がAの事をどういう風に見ているのか分からないから、心配になるのも不安になって焦るのも痛いくらい分かる。
それでも、あんな形でA本人にぶつけてしまうのはAからしてもムカついてしまうのは分かるから。
ut「俺もう寝るな…シャオちゃんおやすみ」
sha「おやすみ」
彼女の隣の部屋である自室に向かう大先生の足取りは重く、その背中を見送りながら俺も部屋に戻った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
夕食も摂らずに自室で過ごしていた私はいつの間にか眠りに落ちていたらしく、目を覚ますと辺りはすっかり朝になっていた。
ロボロくんとらんらんが心配して声を掛けに来てくれたけど、私はそれを断って部屋に篭っていたからいつ眠ったのかすらも分からない。
カーテンも閉めずに寝てしまったから部屋は明るく眩しくて、部屋を見渡してもいつも居る鬱くんの姿は見えなくて、自室はいつもより広く感じて心做しか寂しくなる。
昨日あんな事があったから当たり前なのは分かっているし、毎朝部屋に鬱くんが居て困っていたのも事実だけど、それでも鬱くんが部屋に居ない事に対して何故か不安が付き纏う。
窓の外を眺めても変わらない景色が広がっていて、ただいつもと違うのは鬱くんが居ない。それだけ。
たったそれだけの事なのに、どうしてこんなにも不安なのか自分でも分からない。
胸のざわめきが拭えなくて部屋着のまま自室の扉を開ければ、ドンと鈍い音と共に「うわっ、」と声が聞こえて顔を上げる。
ut「そんなに急いでどうしたん？」
いつもと変わらない鬱くんがそこに居て、思わず瞳が潤んでいくのを感じて俯く。
『…起きたら鬱くん居ないから、嫌われたのかなって…』
嫌われたくないの。誰にも。怖いから…。
ut「なんやねんそれ」
私が鬱くんの顔を見ようとする前に視界は遮られ、鬱くんの温もりと匂いに包まれる。
『鬱くん？』
ut「なんなん、ほんまに。俺がAの事嫌いになるわけないやろ」
ギュッと強まる抱きしめる力。
この言葉が欲しかったの。求めていたの。
私、もう誰にも捨てられたくない。
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呉城 莉李。(プロフ) - ともさん» こんばんは！コメントありがとうございます^^*確認させて頂きました所、主人公のセリフだった為修正させて頂きました！気が付かなかったので教えて頂けて助かりました（ ；∀；）ありがとうございます！ (2018年11月11日 19時) (
レス) id: 96018d2087 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。小説の投稿お疲れ様です。１つ質問させてください。【STORY.13】の「お待たせ。〜」の台詞がグルッペンさんになってるんですけど、主人公であってますか？ (2018年11月10日 5時) (レス) id: 327d15f941 (このIDを非表示/違反報告)
パス(PASU) - 呉城 莉李。さん» いえいえ!!! 更新、お疲れ様です!!! (2018年8月16日 21時) (レス) id: e5858196b1 (このIDを非表示/違反報告)
呉城 莉李。(プロフ) - パス(PASU)さん» わざわざありがとうございます（ ；∀；）探してみますね！笑笑 (2018年8月16日 16時) (レス) id: 2c8da04070 (このIDを非表示/違反報告)
パス(PASU) - 呉城 莉李。さん» 覚えてないです… ただただ可愛かったのを覚えています((((((( (2018年8月16日 5時) (レス) id: e5858196b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：呉城莉李。 | 作成日時：2018年4月1日 11時
