▼STORY.26 ページ27
あれから目を覚ました後、私は皆に謝罪とお礼をする為に1階に降りると、安心した様に笑う皆の姿。
此処に居る全員が私の事情を知っている中で、ショッピくんだけが知らない。
もしかしたらこの先も、同じ様な事で迷惑を掛けてしまう事があるかもしれない。
そう思ってグル氏に相談してから、ショッピくんに私の過去を話す事にした。
『急にごめんね』
私の部屋に移動して椅子に腰掛けるショッピくんに声をかけると静かに首を振る。
syp｢気にせんで良いですよ｣
そう言って微笑んでくれるショッピくんの優しさに安心する。
『ありがとう。少し長くなるけど、大丈夫？』
ゆっくり頷く彼に、私はゆっくりと話し始める。
何も言わず、時折相槌を打ちながら話を聞いてくれたショッピくんに全てを話終える。
syp｢Aさんに、そんな過去があったなんて思いもしませんでした｣
『私もそう思う。今の私から、あんな過去があったなんて思えないもん。
…でも、そう思えるようになったのはここに居る皆のおかげ。もちろん、ショッピくんもだよ』
私がそう言えばショッピくんは少し表情を曇らせて、
syp｢俺は何もしてないですよ｣
視線が下にズレていく。
『ううん。そんな事無いよ。ショッピくんが居てくれるだけで安心するんだよ』
私が微笑めばショッピくんも微笑んでくれる。
syp｢そういえば、Aさん新しいインカムしないんですか？｣
言われてハッとする。
ロボロくんからインカムを貰った後に倒れてしまったから、まだ付けていない。
引き出しの中に入れたままだ。
引き出しを開き新しいインカムを取り出すと、1枚の紙がショッピくんの足元に落ちる。
shp「Aさん、これ…」
ショッピくんが差し出したのは、昔仲良くしていた男の子からの手紙。
『ありがとう。…ショッピくん？』
私が手紙を受け取るも、手を離さないショッピくん。
ショッピくんは手元から視線を私に向けて、
syp｢なんで、これ持ってるん？｣
震えながら私の肩を掴む。
初めて見るショッピくんの表情。
瞳が揺れているのが分かる。
syp｢なんで、Aさんが……。あの時の…？｣
震える彼の瞳に涙が溜まる。それに、見覚えがある。
引っ越す時に、涙を溜めながら手を振るあの時の男の子と重なる。
どうして気が付かなかったんだろう…。
『……ショッピくんなの？あの時の男の子』
今私の目の前に居るのは、どう見たってあの時の男の子なのに。
私が言い終えると同時にショッピくんの体温と匂いが私を包み込む。
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呉城 莉李。(プロフ) - ともさん» こんばんは！コメントありがとうございます^^*確認させて頂きました所、主人公のセリフだった為修正させて頂きました！気が付かなかったので教えて頂けて助かりました（ ；∀；）ありがとうございます！ (2018年11月11日 19時) (
レス) id: 96018d2087 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 初めまして。小説の投稿お疲れ様です。１つ質問させてください。【STORY.13】の「お待たせ。〜」の台詞がグルッペンさんになってるんですけど、主人公であってますか？ (2018年11月10日 5時) (レス) id: 327d15f941 (このIDを非表示/違反報告)
パス(PASU) - 呉城 莉李。さん» いえいえ!!! 更新、お疲れ様です!!! (2018年8月16日 21時) (レス) id: e5858196b1 (このIDを非表示/違反報告)
呉城 莉李。(プロフ) - パス(PASU)さん» わざわざありがとうございます（ ；∀；）探してみますね！笑笑 (2018年8月16日 16時) (レス) id: 2c8da04070 (このIDを非表示/違反報告)
パス(PASU) - 呉城 莉李。さん» 覚えてないです… ただただ可愛かったのを覚えています((((((( (2018年8月16日 5時) (レス) id: e5858196b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：呉城莉李。 | 作成日時：2018年4月1日 11時
