▲いや、こんなことある？ ページ2
『え、まじで...？』
「.....偶然やな」
待ち遠しかった入学式が無事に終わり、各自担任の先生が戻るまで教室で待機。
黒板に張り出されている紙で出席番号順の席を確認し、自分の席に腰を下ろすと視界の端に見覚えのある金色が見えて視線を向ければ、昨日言葉を交わした男子が隣に座っているから2人して同じ顔をして驚いてしまう。
『こんなことあるんだな』
若干の気まずさはあるものの、全然知らない人より少しでも知ってる人が近くに居るのは安心だ。
私はそれだけ言って視線をその男子から逸らすと、
「俺さ、昨日も思ったんやけどお前愛想悪いよな」
なんて言われるから視線を戻さざるを得ない。
『は？お前が言うなよ』
「愛想だけや無くて口も悪いんやな」
急に笑い出したそいつに愛想悪いなんて言い返した手前、認めたくはないけど人懐っこい笑顔だと思った。
「...お前名前は？」
『A。...そっちは』
kn「俺はコネシマ。...まぁ改めてよろしくな」
昨日の愛想悪い奴と同一人物だとは思えない程、今私の目の前にいるコネシマは笑顔だから、自分の無愛想さを浮き彫りにされているみたいだ。
「シッマその可愛い子誰や？」
コネシマの後ろから少し長めの前髪にメガネをかけた男子が顔を覗かせる。
kn「なんやお前。さっそく可愛い子巡りか？」
「当たり前やん。入学式の醍醐味やろ」
そう言って移動してきた彼は私の前にしゃがむと、
「鬱です。よろしくな」
コネシマの友達だけあって至近距離でニコッと笑う鬱くんも整った顔立ちをしている。
類は友を呼ぶって言うし格好良い奴の近くには格好良い奴が集まんのか？
私が短く名前を告げると、本題と言わんばかりに私とコネシマの顔を交互に見る鬱くん。
ut「で、2人はどういう知り合いなん？」
なんて期待を込めた眼差しで見ないでよ...。
kn「昨日たまたま会った」
『で、たまたま同じクラスで隣の席だった。それだけ』
ut「それ運命ちゃう？」
ニヤニヤとする鬱くんを横目に、
『「ちげぇーよ」』
とコネシマと言葉が重なる。
ケラケラ笑う鬱くんに呆れた顔をしたコネシマ。
担任が入ってきたのを合図に鬱くんは自分の席に戻った。
昨日まで関わるつもり無い。そう思っていたのに...
チラッと隣を見ると、
kn「なんやねん」
意地悪そうに言うコネシマにムッとなり、
『別に』
そう相変わらず愛想なく返す私に肩を揺らして笑うコネシマ。
▽生意気で口は悪いけど、楽しそうに笑う案外人懐っこい男子。
それが出会って2日目の彼の印象。
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チャコ○ - バリ続き楽しみです…めちゃくちゃ面白いです… (2022年1月27日 10時) (
レス) @page17 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
呉城 莉李。(プロフ) - あやめさん» 初めまして(*^^*)お読み頂きありがとうございます！嬉しいお言葉頂けたので更新頑張れそうです！ありがとうございます(´∀`) (2018年8月25日 20時) (レス) id: 96018d2087 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - はじめまして！！とても素敵な作品ですね好きです！！！！(唐突)更新がんばってください！！！！！めっちゃ楽しみに待ってます！！！ (2018年8月25日 2時) (レス) id: 2e9cde5e4d (このIDを非表示/違反報告)
呉城 莉李。(プロフ) - 兎危@緑君は天使です。これ絶対←さん» コメントありがとうございます（ ；∀；）！有難いお言葉ばかり頂けて嬉しいです！お読み頂きありがとうございます(´∀`)！ (2018年7月28日 11時) (レス) id: 96018d2087 (このIDを非表示/違反報告)
兎危@緑君は天使です。これ絶対← - シッマアアアア！((シッマ可愛いし夢主可愛いし大先生なんか有能だし佳奈ちゃんは可愛いし...神作品ですね知ってます (2018年7月28日 10時) (レス) id: 556657c7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：呉城 莉李。 | 作成日時：2018年7月10日 1時
