小あむぴ サイドストーリー【名探偵コナン】

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予定時刻より少し早く着いてしまったが、まぁいいか。


コンコン


「失礼する」

扉を開けると、廊下に響きわたるんじゃないかというほどの声が聞こえてきた。



『いいか、作業班っ！！白のRX-7 73-10の運転手に伝えてくれないか？？今のご時世、どこにでもカメラがあって、簡単に動画投稿できることを！！また、あんな無茶をっ！！』


今日は、警視庁で定期報告を兼ねての合同会議だ。



「そ、そうですね…」



『ちゃんと伝えろよ！？ドラテク披露したいならレーサーにでもなれと！日本のSNSだけでなく、海外のSNSにも情報上がらないように手を回してるこっちの身にもなれ！と！簡単に"はい、削除。"って出来ないものもあるんだぞ！？』



「小手川さん、落ち着いて…」

システム班と思われる1人が背後から声をかけている。


『落ち着いてられるか！だいたいっ！サイバー対策室のあなた方が言わないから、僕がこうして作業班と接触出来る日に赴いて、言いに来てるんじゃないですか！！なんなら当の本人に言いに行かせて欲しいくらいだ！！別件で少し見直したのに…あいつは敵だっ！』






男にしては小柄な小手川と呼ばれた人物が、背後から声をかけてきた男にも食ってかかる。



ふっ、さながら小型犬と大型犬の喧嘩だな。



渦中の人物達は、俺たちが来たことに気付いていないのかヒートアップしていく。




なので開けた扉を再び強めにノックすると、驚いたようにこちらに視線が向く


「取り込み中のところ悪いな。少し早いんだが、我々も入っていいか？」



作業班の1人が我に返り


「すいません、どうぞお入りください。」




『あ、あなた方FBIの捜査官の中に赤色のフォード・マスタング GT500 12-02 の所有者いらっしゃいますか？』


射抜くような鋭い視線が我々に向けられた



「あぁ、俺だが？」


「ちょっと！シュウっ！！」

ジョディが慌てたように声を出す。
公安部の者も名乗り出た俺を信じられないという顔で見るのだった。

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