【呪術廻戦】ーー愛だもの。【両面宿儺】

はっぴーえんど？ ページ29

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『んーーー！』


太陽の光で目が覚めた。

もうそろそろ、起きる時間だから起きてしまおうと身体を起こした。


私を挟むようにして眠る、2人の頭を撫でた。




２０歳になった時に子供を連れて家を出て、2年は経った。

家を出るお金はどうしたかって？

呪霊が負ぶさってて、辛そうにしているお爺さんに、『何か憑いてますよ。祓いますね。』と言って祓ってあげた。
私の場合は、祓うという表現がおかしいだろうけど。

そしたら実は凄い人で、これからもお祓いして欲しい。と頼まれ、月に2、3回お爺さんのお祓いをしている。
その噂を聞きつけた人が、お爺さん伝で依頼をしてくる事も。

現金な話し、良い仕事になるので、ちょくちょく依頼を受けている。

そのおかげで、家を出る事が出来た。


幼稚園に預けている間は、他の普通に仕事もしている。


シングルマザーだが、それなりにちゃんと生活は出来ていると思う。


まぁ、そんな事はどうでも良いか。


だから、今、この家には私と宿儺と宿禰しか居ない、幸せな場所だ。



誰にも邪魔をされない


その事が、酷く私の心を癒した。

早く、この空間を作りたかったから、お祓いの仕事は、有り難かった。



目が覚めて、最愛の人と最愛の子がいるなんて、幸せなもの以外の何物でもない。




にんまりと、頬が緩む。




起こさないように、ベッドから抜け出して朝食の準備に取り掛かった。









意外にも宿禰は早起きだが、宿儺は朝に弱い。




『おはよう、宿禰。宿儺は？』

「まだ、寝てたよ。」

『起こしてくるから、先に朝ごはん食べて待ってて？』

「はーい。」


パタパタと、ダイニングテーブルに向かい座る宿禰を見た後に、私は寝室へと向かう。


朝見た時より、少し動いた寝相の宿儺のおでこに唇を落とした。




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