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帰宅し、リビングには向かわずに、直ぐに寝室へ入り、荷物を雑に床に置いて、そのままベッドへ横になる。

……と、ベッド横の小さな棚に置いてある
タオルと薬が目に入った。



……最近、悪夢に魘され、睡眠不足になっていたため、眠剤を自身で処方し、使っていた。
そのことは、誰にも話していない。


……眠剤を使っても、起きてしまうことの方が多かったため、睡眠不足なのはあまり変わらず。


それに加え、傷の痛みがひどい時は鎮痛剤も飲んでいた。



フウッと息をつき、目を閉じると、今日のことが脳裏に浮かぶ。




自分は、必要とされているのか____


自分は、居てもいい存在なのか____



『お前のせいで人生が狂った』と、言ったアイツ。



……実際、俺は今までたくさんの人の人生を狂わせてきた。




…………もう、自分がどんな存在なのか…、


それすら、わからなくなった。









_________もう、いっそのこと









__________消えてしまえばいい。




そう考えれば、楽になれる気がした。


………もう、迷惑かけなくて済む。

誰かの人生を狂わせることも、ない。







そう思えば、身体は勝手に動いていた。






…………手には、通常の摂取量の倍以上の薬。





…俺だって医者だから、危険なことくらい分かっていた。

脳は警鐘を鳴らしている。






それでも、気付けば手は口元にあって、

近くにあったペットボトルの水で流し込んでいた。



「…………っはぁ、」



_____そこからは、無意識だった。






近くの小さなデスクにあったカッターを手に取り、




左手首に当てていた。




そして、そのままカッターを引く。




「………っ、ぁ、」



痛みは一瞬だけだった。


カッターは床に音を立てて落ち、右手は左手首を抑える。




左手首からは血が流れ、あっという間に
ズボンや床までもを真っ赤に染めていった。





血が足りなくなってきたのか、フラッと目眩がして、そのまま倒れ込む。




と、その時だった。



ピリリリリ…ピリリリリリッ



勤務用のケータイが鳴った。



クラクラする身体を起こし、電話に出た。


「……なん、だ……」

藤川『お、耕作ちゃん!…あのさ、俺、____』



そこまで聞いて、意識が朦朧としてきた。



…………こんなとこで、あいつに見つかるなんて。




「ふじか、わ…………ごめ…………っ、」


それは、咄嗟に出た言葉だった。





その後は、




通話を切ることすら出来ず、俺は意識を失った。

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yuuftykk(プロフ) - さくらもちぱんさん» ありがとうごさいます!!楽しみにしてくれているなんて、とても嬉しいです!!頑張ります!! (2019年4月4日 14時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもちぱん - 藍沢先生がかいた手紙とかほんとうに感動しました!毎回楽しみにしています。これからもがんばってください! (2019年4月4日 14時) (レス) id: cdc2a4987c (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 愛子さん» ありがとうございます!!リクエストにお答え出来ていて良かったです!こんな作者ですが、これからもよろしくお願い致します! (2019年4月4日 9時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - リクエストした話読みました。個人的には、これまでの話の中で一番です。これからもリクエストさせていただきます。 (2019年4月4日 2時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 実桃さん» そんなことを言って頂けて、とても嬉しいです!!毎回読んでくださってありがとうごさいます!頑張ります、!! (2019年4月4日 0時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:自鳴琴 | 作成日時:2019年2月18日 21時

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