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白石side
カンファレンスを終え、しばらく経った頃、
回診の時間が近づいてきていることに気付いて、声をかけた。
「……あ、そろそろ回診の時間ね。…私、行ってくるわ。藤川先生はICU、横峯先生はHCU、私は一般病棟行くから。」
藤川「…さてと、行きますかね。」
そんな声を後ろに聞きながら、回診へ向かう。
最初に、スタッフステーションからほど近い個室から。
……一番近くの病室が、藍沢先生の病室。
ｺﾝｺﾝｯ
「藍沢先生ー？入るわよー？」
ノックをしてから入って、見えた光景に、私は絶句した。
……入院着は、胸のあたりまで真っ赤に染まり、
ベッドシーツにまで赤く染まり、
藍沢先生の意識はなさそうだ。
「藍沢先生!!!…」
私は咄嗟に院内スマホを取り出し、冴島さんに連絡した。
「冴島さん！！藍沢先生が出血して意識ない！！ストレッチャー持ってきて！手の空いてる人何人か連れてきて！！」
冴島『分かりました！！』
連絡を終えた後、少しでも出血を抑えるために、鼻を押さえる。
……この出血量からみて、おそらく、1000近くだろう。
…早くしなければ、死に至ってしまう。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ、とドアが開き、冴島さんがストレッチャーを押してきた。
「とりあえず移すわよ！1,2,3!!!」
藍沢先生をストレッチャーに移し、直ぐに初療室へ運ぶ。
初療室には、名取先生、緋山先生、灰谷先生がいた。
「名取先生、輸血！！…緋山先生、止血剤持ってきて！…挿管するわ。8,0チューブ」
冴島「はい！」
＊＊＊＊
あの後、なんとか出血を抑え、輸血も終えて、今は落ち着いている藍沢先生。
既に目覚めていて、体も起こしているみたい。
出血多量からの心停止、出血はなかなか止まらず、1500にまで至った。
緋山「……藍沢、検査したけどほんの少しだけ良くなってた…でも、復帰までにはまだまだかかりそう」
「……そっ、か……。でも、少し良くなったんでしょ？…藍沢先生なら大丈夫よ。必ず、戻ってきてくれるわ。………"戦場"に。」
……そう言ったけれど。
……そう、願っておきたかった。
……そうであって欲しい。
緋山「ふっ、そうね。…患者大好きだもんね、あいつ。……あいつは…、藍沢は、……絶対に、大丈夫。」
……かなわないわ、ほんと。
そう言って笑う緋山先生。
大雑把で、変な言い方しかできない緋山先生は、
本当に仲間想いな人だから。
……元気になって、また一緒に命を救いたい……
そう、強く思った。
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yuuftykk(プロフ) - さくらもちぱんさん» ありがとうごさいます！！楽しみにしてくれているなんて、とても嬉しいです！！頑張ります！！ (2019年4月4日 14時) (
レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもちぱん - 藍沢先生がかいた手紙とかほんとうに感動しました！毎回楽しみにしています。これからもがんばってください！ (2019年4月4日 14時) (レス) id: cdc2a4987c (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 愛子さん» ありがとうございます！！リクエストにお答え出来ていて良かったです！こんな作者ですが、これからもよろしくお願い致します！ (2019年4月4日 9時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
愛子(プロフ) - リクエストした話読みました。個人的には、これまでの話の中で一番です。これからもリクエストさせていただきます。 (2019年4月4日 2時) (レス) id: 0fe946f898 (このIDを非表示/違反報告)
yuuftykk(プロフ) - 実桃さん» そんなことを言って頂けて、とても嬉しいです！！毎回読んでくださってありがとうごさいます！頑張ります、！！ (2019年4月4日 0時) (レス) id: a80528a29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：自鳴琴 | 作成日時：2019年2月18日 21時
