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オモシロい 挿絵あり ページ35

A「どうして僕を拒ないんですか…!?
僕の素を知った人は暴言を残して僕の元を去っていきました。そりゃそうですよ、こんな何をするか分からない人間の側になんて…誰もいなくありません。」


だから母さんも居なくなって、父さんもボクを捨てた…
施設に預けられても、僕の素を知って追い出された。だからその後は独りで生きてきた。
拒絶されて来たボクの事を…どうして君は…!


つぼみ「確かに…A君がやったことはいけないことだよ。許されないことだよ。酷い行いだと思う。
でも、例え今までの言葉や行動が嘘だとしても、全て演技だとしても、私を助けてくれた事実に変わりはないから。今私が生きているのはA君のおかげだから。
だから…私はあなたを許せるの」


(http://uranai.nosv.org/uploader/common/4/7/b/47b7ccbdc18525a2370759d40d7fbf2a.png)


ドックンッ


胸が痛い…頭が痛い。
心臓の音が聞こえる、早く波打つ音が。
ズキズキと頭が痛い、不愉快な程に。
呼吸が浅くなる、とても息苦しい。

…分からない。彼女の考えていることが分からない。何故ボクを許せる。どうしてそうして笑顔でいられる。もっと怒ってもいいはずだ。もっと拒んでいいはずだ…何故、なんで、どうして

分からない…わからない…ワからない…


ワからない…から……っ!



オモシロい…!



何かが軽くなった気がした。
頭が一気に晴れるような感覚になる。
アッハハハハハハハ!
ワラいがこみアげてくる。
オモシロい!オモシロい!!

ボクはカノジョのコトをもっと…




シりたいっ!!




つぼみ「A君?」

A「…つぼみちゃん。あの」

ポスッ

僕にもたれかかるつぼみちゃん。
周りの人達が次々と倒れ込んでいく。
僕はとっさに口元を塞ぐが、膝をついてしまう。


A「催…み、ん……ガス……か…」


時すでに遅し、僕の意識もそこで途絶えた。



マ「…フフフ、さぁ〜て、『選別』もそろそろ大詰めですねぇ…♪」

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ユトナ(プロフ) - sikuraさん» 短い文なのに気持ちが伝わってきてめちゃ嬉しいです。読んでくださりありがとうございます! (2020年3月19日 21時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
sikura(プロフ) - え、、好き (2020年3月14日 20時) (レス) id: 8625e8b290 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - 山さんさん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです! (2020年1月23日 6時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
山さん - やばい、男主の性格好きかも← (2020年1月17日 3時) (レス) id: 926db107d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - さきさん» 更新楽しみにしていて下さり、ありがとうございます!少々お待ちして頂く形となりますが必ず更新しますので、楽しみにしていて下さい。夜分遅くに失礼しました。 (2020年1月6日 1時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユトナ | 作成日時:2019年7月18日 12時

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