大炎上祭-27- ページ16
A「ネンリョウトウカ…」
「「…え!?」」
気づかれないように存在感を消して二人に近づいていたAは、彼女らのスマホを奪い、代わりに燃料を投下する。
知らずに背後に回られていた二人は驚きながら振り返る。
サクラ「あ、あたし達のスマホ…!」
カオル「いつの間に!?」
「返して!」と迫る二人に、「もうオソいよ」と言葉を返すA。
「「え?」」
噴射された燃料は炎を包み、勢い良く燃え上がる。遠くにいた2人でさえ、熱さを感じるくらいに。
カオル「あ…ぁあ、ダメ…ダメダメダメ!リョウ君!これは違うのっ!!」
先程彼女らが話していた内容が頭上に映し出されていた。それを見た反応は互いに相違だった。
カオル「…やだ、やだ…やだやだやだやだやだ!」
サクラ「この野郎ーーッ!!」
サクラはAに襲い掛り、カオルは膝から崩れ落ち、頭を何度も振り、この現実を否定しているようだった。
A「やっぱりヒトをイジメるぐらいだからヤバンなのかな?」
サクラ「うっさい!返せよ!」
Aの煽りに更に頭に血が上り、サクラは腕を振り上げた。もう少しのところでAの顔に当たるその時だった。
マ「はい、ストップ〜〜〜!!
言うまでもないことですが、"力ずく"でスマホ奪ったりしたら何の意味もないので、暴力行為は
太鼓のリズムを乱し、ドンドンドンッとサクラに注意をするマーブル。
サクラの拳は寸前でマーブルの声によって止められていた。
A「だってさ、サクラちゃん?」
サクラ「…ッ!!だったら!!勝手に奪ったこいつには何も言わないのかよ!!」
マ「私が言ってるのは、力ずくでのスマホの強奪禁止です。A君は普通にスマホを取っただけで力ずくではありません〜〜〜!残念ですね〜〜!気づかなかった二人が悪いんですよ〜〜〜!ファ〜〜〜!!」
サクラ「ざっけんなっ!!」
サクラは地団駄を踏み、悔しさを全身で表していた。
カオル「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいフォローを外さないで私はまだ死にたくないのお願いリョウくん外さないでごめんなさい」
カオルは手を組み、彼氏のリョウに泣きながら懇願していた。
マ「ま、私が手を下さずとも、もう貴女達は終わりでしょうけどね…」
サクラ「…え?」
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ユトナ(プロフ) - sikuraさん» 短い文なのに気持ちが伝わってきてめちゃ嬉しいです。読んでくださりありがとうございます! (2020年3月19日 21時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
sikura(プロフ) - え、、好き (2020年3月14日 20時) (レス) id: 8625e8b290 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - 山さんさん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです! (2020年1月23日 6時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
山さん - やばい、男主の性格好きかも← (2020年1月17日 3時) (レス) id: 926db107d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - さきさん» 更新楽しみにしていて下さり、ありがとうございます!少々お待ちして頂く形となりますが必ず更新しますので、楽しみにしていて下さい。夜分遅くに失礼しました。 (2020年1月6日 1時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユトナ | 作成日時:2019年7月18日 12時