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SNS鬼ごっこ-30- ページ31

A「ぼくらを守ってくれてありがとうございます。」

男1「Aさんに礼を言われるなんて…!」

男2「ホント全然礼なんて良いんで!」

男3「あの、良かったらサインくれませんか?」

男2「お、俺も!」

男1「あ!ずりぃぞお前ら!俺もお願いしゃす!」

西条「その(なり)で白のファンかよ…」


律儀に服にサインをする黒島。
…いや別に羨ましくねぇし。白のサインとか別に欲しく…ない…し!!
サインを終えた黒島がこっちに向かってくる。


A「早く行きましょうか。」

西条「…おう」


鬼達を外に放り出す男達と行ってらっしゃーいと手を振るレンと別れ、俺達は出発した。




西条「えっと、そこを右だな」


マップアプリでナビし、その通りに黒島は右折する。
今のところ鬼達と出会っても黒島のドライブテクで撒けている。俺が三半規管強くて良かったな。酔う奴は結構酔うんじゃないか?


A「もう妹さんは着いているんですか?」

西条「もうちょっとで着くらしい」


あと数分で着くとメッセが来た。
集合場所は森林公園。デッカい木が生い茂っていて直ぐには見つからないだろうとそこにした。


西条「……」

A「……」


コイツと2人っきりになるなんて、そういやなかったな…


西条「…ありがとな」

A「…え?」

西条「いや、ちゃんと礼してなかったと思ってさ、妹のこととか、ついて来てくれたこととかさ」


コイツと今後2人きりなんてないだろうし、言えることは今言っておこう。あー顔熱い。


A「いえ、妹さんの件は、ぼくは何もしてないですよ。ついて来たのだってぼくが"そういう"人間だからってだけです。」


そういう人間だからって、そういう設定だからってことか。


西条「素じゃ来なかったってか?」

A「…行きませんでしたね。行っても君が襲われているのをただ眺めているだけですよ。」


容易に想像がつく…


西条「…ま、俺は守ってくれるなら何だって良いよ。山川が言ってた通り、どんな形でも助けてくれた事には変わりねぇし。どのお前もお前だろ」


俺のことを守ってくれている、その事実は変わらねぇ。演じてるってことはどのコイツもコイツってこと。なら今のコイツに礼を言っても問題ねぇだろ。


A「…どのぼくもボク。」

西条「ほら着いたぜ!早く行かないと見つかっちまう!」

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ユト(プロフ) - 狐月さん» 複垢からすみません。コメント嬉しいです!応援ありがとうございます! (2021年7月22日 14時) (レス) id: 451ae004e8 (このIDを非表示/違反報告)
狐月(プロフ) - 面白かったです!頑張ってください! (2021年7月22日 14時) (レス) id: f91acd217a (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ゆりさん» 応援ありがとうございます!頑張ります! (2020年11月27日 21時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 頑張ってください! (2020年11月27日 20時) (レス) id: 73bf45f318 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!更新出来るよう頑張ります! (2020年11月6日 21時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユトナ | 作成日時:2020年3月24日 6時

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