リアルアカウント【男主】5

SNS鬼ごっこ-25- ページ26

ミーナ「えーと…」

パシャ

ミーナ「これで良いんだよね」


無事妹さんと合流でき、制限時間内にミッションをクリアできた。


西条「サンキュ、ミーナ」

ミーナ「もう！お兄ちゃんが来るなって言わなかったら、こんなギリギリの時間でクリアする事なかったんだからね！」

西条「ごめんって、だってあの辺は鬼達で危ねぇから」

ミーナ「私はプレイヤーじゃないし大丈夫だよ！」

西条「だからあそこにいる事自体が危ないんだって！」


ぼくは何を見せられているのだろうか。
兄妹喧嘩が始まってしまった。この二人は今の現状を理解しているのだろうか。
今だって

黒島A柊森林公園で密会なう￣^￣


なんて実況がつぶやれているのだけれど。

はぁ…兄弟か。ぼくは一人っ子だ。
つぼみちゃんには弟さん、カナさんとユウ君、そしてこの二人。ぼく以外皆兄弟がいる。
ぼくにも兄弟がいれば、何か違ったのかな。
この気持ちが何なのかとか、皆のぼくに対するあの素を知っても変わらない態度とかも分かるのかな。
だってこの二人はこんなにも楽しそうに話している。カナさんやユウ君だってお互いを信頼し合っているし、弟さんの話をするつぼみちゃんはとても幸せそうで、今までぼくがした事のない表情ばかり。


A「……いいなぁ…」


西条「じゃ、無事クリア出来たし、そろそろ行くわ」

ミーナ「えぇ！もう言っちゃうの？」

西条「このままここに居たらお前だって危ないだろ」

ミーナ「うぅ…分かった。気をつけてよね！絶対死なないで！」

西条「分かってる。

…よし、お待たせ。悪いな結構時間かかっちゃて」


疲れていた顔がスッキリしている。やっぱり家族に会うのって嬉しいものなのかな。


西条「黒島？」

A「っ、すみません、ボーとしてました。それでは急いで戻りましょう。」

西条「あ、ああ…？」

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